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人食い花に転生しました ~復讐~~その人を食べる日まで~
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とりあえず、しばらくは人間を捕食するために、単純作業の繰り返しで強くなることにしました
操作を覚えるために、いろいろな動物を捕食していきます。
《羽ウサギ》の他に、顔がネコで体がウナギの《ウナギ猫》、お金を貸してくれて返さないとつついて利息を取りに来る《借金鳥》、上半身が魚で下半身が人間の足の《逆人魚》、その他、珍しい生物を捕獲して吸収していきました。
頑張ったおかげか、今ではレベル10、HPは(1000/1000)、トラップポイントは(500/500)、範囲は30メートルになりました。
使えるスキルも増え、【複製】と、【ヒトバサミ】を覚えました。
そろそろ人間を捕獲してもよい頃合いだと思います。
ただし、人間は、賢い動物です。今までと同じような単純作業では、捕獲することはできません。多分、蔓でもすぐに抜けられてしまうでしょう。
なので、今回覚えた【複製】スキルと【ヒトバサミ】スキルを使います。
【複製】スキルは、今まで捕食したものを復元するスキルです。私の体の一部がその体を成します。当然、動かすこともできますが、捕獲領域を超えることはできません。
とりあえず、人間が狩りそうな《羽ウサギ》あたりを【複製】しておこうと思います。
トラップポイントを150消費し(残り350)《羽ウサギ》を3体【複製】します。そして、トラップポイントを300消費し(50/500)【ヒトバサミ】を3つ仕掛けます。
【ヒトバサミ】は、だれかが踏むと閉じる、ハエトリソウのような植物トラップです。
さあ、人がきました。白髪で白髭のボウガンを持った《おじいさん》です。捕獲の開始です。
「おお、《羽ウサギ》だ!」
《おじいさん》は、《羽ウサギ》を見つけ、ボウガンを向けます。
私は、《羽ウサギ》を動かし、生きているように見せかけます。
《おじいさん》は、ゆっくり《羽ウサギ》を追い、隙をうかがっています。
私は、わざと《羽ウサギ》の動きを止め、隙を作ります。
《おじいさん》は、その隙を逃さず、ボウガンを打ち込みます。
「っしゃー!」
《おじいさん》は喜んで叫び声をあげます。ガッツポーズなどをして、かわいいものです。
倒した《羽ウサギ》を回収しに《おじいさん》がやってきます。そして、《羽ウサギ》に手を伸ばします。
その時、私の目の前に『作動しますか? 【はい】 【いいえ】』の文字があらわれます。
実は、《羽ウサギ》の倒れている所に【ヒトバサミ】を仕掛けていたのです。わざと、その上で倒されるように芝居を打ったのです。
もちろん、『はい』を選び、仕掛けを作動させます。勢いよく葉が閉じます。
────クワシャッ!
「うあー! なんだぁーこれはああああああ!」
捕獲に成功しました。あとはゆっくり体力を奪いながら、私の所に移動させます。
「た、助けてくれー! 《マリー》! 《カルロス》!」
────!
……ちょっとまずいことになりました。《おじいさん》は騒ぎ立て、仲間を呼ぼうとしています。
もし、捕食していたところを見られて目撃者を逃がしでもしたら、大変です。
人食い花ということがバレて、私は駆除されてしまいます。
一人二人なら、なんとかなりますが、人間は、時に集団で行動できる生き物です。もし、大勢でこられたら、私の今のレベルでは、到底たちうちできません。
いったい、どうすれば……。
操作を覚えるために、いろいろな動物を捕食していきます。
《羽ウサギ》の他に、顔がネコで体がウナギの《ウナギ猫》、お金を貸してくれて返さないとつついて利息を取りに来る《借金鳥》、上半身が魚で下半身が人間の足の《逆人魚》、その他、珍しい生物を捕獲して吸収していきました。
頑張ったおかげか、今ではレベル10、HPは(1000/1000)、トラップポイントは(500/500)、範囲は30メートルになりました。
使えるスキルも増え、【複製】と、【ヒトバサミ】を覚えました。
そろそろ人間を捕獲してもよい頃合いだと思います。
ただし、人間は、賢い動物です。今までと同じような単純作業では、捕獲することはできません。多分、蔓でもすぐに抜けられてしまうでしょう。
なので、今回覚えた【複製】スキルと【ヒトバサミ】スキルを使います。
【複製】スキルは、今まで捕食したものを復元するスキルです。私の体の一部がその体を成します。当然、動かすこともできますが、捕獲領域を超えることはできません。
とりあえず、人間が狩りそうな《羽ウサギ》あたりを【複製】しておこうと思います。
トラップポイントを150消費し(残り350)《羽ウサギ》を3体【複製】します。そして、トラップポイントを300消費し(50/500)【ヒトバサミ】を3つ仕掛けます。
【ヒトバサミ】は、だれかが踏むと閉じる、ハエトリソウのような植物トラップです。
さあ、人がきました。白髪で白髭のボウガンを持った《おじいさん》です。捕獲の開始です。
「おお、《羽ウサギ》だ!」
《おじいさん》は、《羽ウサギ》を見つけ、ボウガンを向けます。
私は、《羽ウサギ》を動かし、生きているように見せかけます。
《おじいさん》は、ゆっくり《羽ウサギ》を追い、隙をうかがっています。
私は、わざと《羽ウサギ》の動きを止め、隙を作ります。
《おじいさん》は、その隙を逃さず、ボウガンを打ち込みます。
「っしゃー!」
《おじいさん》は喜んで叫び声をあげます。ガッツポーズなどをして、かわいいものです。
倒した《羽ウサギ》を回収しに《おじいさん》がやってきます。そして、《羽ウサギ》に手を伸ばします。
その時、私の目の前に『作動しますか? 【はい】 【いいえ】』の文字があらわれます。
実は、《羽ウサギ》の倒れている所に【ヒトバサミ】を仕掛けていたのです。わざと、その上で倒されるように芝居を打ったのです。
もちろん、『はい』を選び、仕掛けを作動させます。勢いよく葉が閉じます。
────クワシャッ!
「うあー! なんだぁーこれはああああああ!」
捕獲に成功しました。あとはゆっくり体力を奪いながら、私の所に移動させます。
「た、助けてくれー! 《マリー》! 《カルロス》!」
────!
……ちょっとまずいことになりました。《おじいさん》は騒ぎ立て、仲間を呼ぼうとしています。
もし、捕食していたところを見られて目撃者を逃がしでもしたら、大変です。
人食い花ということがバレて、私は駆除されてしまいます。
一人二人なら、なんとかなりますが、人間は、時に集団で行動できる生き物です。もし、大勢でこられたら、私の今のレベルでは、到底たちうちできません。
いったい、どうすれば……。
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