3 / 63
人食い花に転生しました ~復讐~~その人を食べる日まで~
初めての人間
しおりを挟む
…………。
考えても、良い案は浮かびませんでした。本当にうかつでした。こうなったら、運を天に任せるしかありません。
仲間が来る前に、白髪で白髭の《おじいさん》を、食べてしまうことにしました。
残りのポイントをすべて使い、蔓を出して《おじいさん》の体力を奪います。《おじいさん》のポイントが(26/80)になりました。【食事】コマンドが表示されます。
私は、すかさずそれを使用しました。
「うああああ」
私は《おじいさん》をかみ砕きます。《おじいさん》は悲鳴を上げながら私の中へと入っていきます。
ごちそうです! まるで、腐りかけのバナナの熟した部分を食べている感じです!
人間がこんなにおいしいものだったなんて……私はなんて無知だったのでしょう……。
《おじいさん》は私の体の中に入ると叫ぶことができなくなりました。つまり、仲間を呼ぶことができません。
そして、仲間はまだこの現場を目撃していません。運が味方してくれました! 私の勝利です! 完食です!
レベルが上がりました。
現在のレベルは11、HPは(1100/1100)、トラップポイントは(550/550)、範囲は40メートル。
レベルの上昇につれて範囲の上昇幅が変化しましたので、ここからは上がるにつれて捕獲領域が飛躍的に広がるそうです。
さらに、レベルが上がったことにより、トラップポイントが回復しました。休憩しなくてもレベルが上がると回復するのは、レベルの低いうちはありがたい仕様です。
さて、トラップポイントも回復したことですし、《おじいさん》の仲間も捕食することにしましょう。
まず、先程捕食した《おじいさん》を【複製】します。
私の体の一部が《おじいさん》になりました。
次に、先程配置した【ヒトバサミ】と《羽ウサギ》を《おじいさん》の近くにもってきます。【ヒトバサミ】の再配置には、トラップポイントを10消費します。(《おじいさん》複製と移動で70ポイント使用480/550)
状況は、《羽ウサギ》に両足をかまれて倒れている《おじいさん》でいいでしょう。
《おじいさん》に叫び声を上げさせます。
「た、助けてくれー」
「あ、おじいちゃんだ! お父さん、あっちにいるよ!」
「見つけたか、《マリー》!」
仲間が、おじいさんを見つけました。計画どおりです。二人は、生い茂る小枝をかき分けながら、おじいさんに近付いてきます。金髪ツインテールでゴスロリ服の小さな女の子と、背が高く格好の良いのおじさんの姿です。
「あー《羽ウサギ》にかまれたのか……僕は右足の《羽ウサギ》を引っ張るから、《マリー》は左足の《羽ウサギ》を引っ張ってくれないか」
「わかったよ、お父さん」
「「せえのっ!」」
二人が【複製】の《羽ウサギ》を引っ張ろうとした瞬間、私は【ヒトバサミ】を作動させました。
────クワシャッ!
勢いよく葉が閉じ、二人を挟み込みます。
「「ギャアアアア!」」
二人は悲鳴を上げます。
「お父さーん、おじいさーん、助けてー」
「マ、《マリー》!」
せっかくですので、【複製】したおじいさんに、助けるふりをさせてみました。
「い、今助けるぞ! つかまれ!」
おじいさんは助けようと、腕を伸ばします。すると二人はおじいさんの腕をつかみます。
「おじいちゃん、もっと引っ張って!」
「あと少しなんだが……もう少し、引っ張ってくれないか!」
出れそうで出れないように、力を調節してあげれば、体力の減りが速くなります。
二人は、二重のトラップに引っかかっているのです。
さあ、食事の時間です! 少女の体力は(16/50)。男の体力は(33/100)。
い・た・だ・き・ま・す!
────パクッ。
男の方は、とても歯ごたえがあって良質な肉でした。女の子は、とてもジューシーで新鮮な苺のような味でした。
とても、美味しいかったです。もっと、食べたいです。
次は、どんな人間を食べることができるのか……とても、楽しみです。
考えても、良い案は浮かびませんでした。本当にうかつでした。こうなったら、運を天に任せるしかありません。
仲間が来る前に、白髪で白髭の《おじいさん》を、食べてしまうことにしました。
残りのポイントをすべて使い、蔓を出して《おじいさん》の体力を奪います。《おじいさん》のポイントが(26/80)になりました。【食事】コマンドが表示されます。
私は、すかさずそれを使用しました。
「うああああ」
私は《おじいさん》をかみ砕きます。《おじいさん》は悲鳴を上げながら私の中へと入っていきます。
ごちそうです! まるで、腐りかけのバナナの熟した部分を食べている感じです!
人間がこんなにおいしいものだったなんて……私はなんて無知だったのでしょう……。
《おじいさん》は私の体の中に入ると叫ぶことができなくなりました。つまり、仲間を呼ぶことができません。
そして、仲間はまだこの現場を目撃していません。運が味方してくれました! 私の勝利です! 完食です!
レベルが上がりました。
現在のレベルは11、HPは(1100/1100)、トラップポイントは(550/550)、範囲は40メートル。
レベルの上昇につれて範囲の上昇幅が変化しましたので、ここからは上がるにつれて捕獲領域が飛躍的に広がるそうです。
さらに、レベルが上がったことにより、トラップポイントが回復しました。休憩しなくてもレベルが上がると回復するのは、レベルの低いうちはありがたい仕様です。
さて、トラップポイントも回復したことですし、《おじいさん》の仲間も捕食することにしましょう。
まず、先程捕食した《おじいさん》を【複製】します。
私の体の一部が《おじいさん》になりました。
次に、先程配置した【ヒトバサミ】と《羽ウサギ》を《おじいさん》の近くにもってきます。【ヒトバサミ】の再配置には、トラップポイントを10消費します。(《おじいさん》複製と移動で70ポイント使用480/550)
状況は、《羽ウサギ》に両足をかまれて倒れている《おじいさん》でいいでしょう。
《おじいさん》に叫び声を上げさせます。
「た、助けてくれー」
「あ、おじいちゃんだ! お父さん、あっちにいるよ!」
「見つけたか、《マリー》!」
仲間が、おじいさんを見つけました。計画どおりです。二人は、生い茂る小枝をかき分けながら、おじいさんに近付いてきます。金髪ツインテールでゴスロリ服の小さな女の子と、背が高く格好の良いのおじさんの姿です。
「あー《羽ウサギ》にかまれたのか……僕は右足の《羽ウサギ》を引っ張るから、《マリー》は左足の《羽ウサギ》を引っ張ってくれないか」
「わかったよ、お父さん」
「「せえのっ!」」
二人が【複製】の《羽ウサギ》を引っ張ろうとした瞬間、私は【ヒトバサミ】を作動させました。
────クワシャッ!
勢いよく葉が閉じ、二人を挟み込みます。
「「ギャアアアア!」」
二人は悲鳴を上げます。
「お父さーん、おじいさーん、助けてー」
「マ、《マリー》!」
せっかくですので、【複製】したおじいさんに、助けるふりをさせてみました。
「い、今助けるぞ! つかまれ!」
おじいさんは助けようと、腕を伸ばします。すると二人はおじいさんの腕をつかみます。
「おじいちゃん、もっと引っ張って!」
「あと少しなんだが……もう少し、引っ張ってくれないか!」
出れそうで出れないように、力を調節してあげれば、体力の減りが速くなります。
二人は、二重のトラップに引っかかっているのです。
さあ、食事の時間です! 少女の体力は(16/50)。男の体力は(33/100)。
い・た・だ・き・ま・す!
────パクッ。
男の方は、とても歯ごたえがあって良質な肉でした。女の子は、とてもジューシーで新鮮な苺のような味でした。
とても、美味しいかったです。もっと、食べたいです。
次は、どんな人間を食べることができるのか……とても、楽しみです。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
761
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる