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第二部一章 第七王家の所領で盗賊退治

2、エンワイルドの町で冒険者登録~魔物使いカイト?

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 エンワイルドの宿屋に泊り、今後の事を話し合う。花音ちゃんの合流で、これからの事を考える良い機会になったと思う。

 取りあえずのボクの目的は、三匹の安全のため強くなることだった。マルシカの町から旅に出た理由は、聖王家の公爵に目を付けられたからだ。
 強くなる事に関しては、達成している。と、言ってよいかも知れない。
 
 まあ多少強くなったとしても聖王家くにを敵に回すのは避けた方がよいだろう。テレポーテーションを覚えたことで、逃げるだけなら問題なさそうでもある。

 異世界で、日本人にもで会えた。女神様にもお礼を言って、後は自由に異世界を楽しんで良いのかな……。と、すると何をしようか?

「花音ちゃんは、何かやりたいことある?」

「はい、カイトさんに付いて行きたいです」
『ぽちも、カイトに付いてく~』『たまもいっしょ』『ずっと、いっしょ~』

 ぽち、たま、うさ子も目をキラキラさせて答えてくれている。
「……うん、それ以外では?」

 花音ちゃんは、少し考え込む。
「……外の世界を見てみたかったです」
『カイトともふもふ~』『カイト撫でて、撫でて~』『カイト~』

 取りあえず動かなければならない状況で、どうやらボク達はノープランだったようだ。ご希望通りぽち、たま、うさ子をモフモフする。

「やはり、異世界の観光かなぁ……」

「……あっ、でもスキルの練習や鍛錬はちゃんとやっておかないと」

「うん、そうだね。いざという時に鈍ってたら、大変だもんね」

『『『がんばる~!』』』

 花音ちゃんが、これから一緒に行動する上で知っておいて欲しいと、ステータスを見せてくれた。やはり、かなり強い。スキルのレベルはボク達より低いが、ボク達は守護者と成獣の隠しチートで影響し合い、スキル成長が4倍になっている。レベル6とかは、一般的には高い方だろう。
 女神のダンジョンクリアは伊達ではない。
 
 女神のダンジョン(地下50階以降)については、女神の力によって秘密を約束されているので、ダンジョンクリアについても話せないのだが……。
 と、すると女神のダンジョンをクリアしている人間は意外と多いのかもしれない。

 世界には、まだ見ぬ強者がいると言うことだろう。戦うつもりはない。ボクは、バトルジャンキーではないので……。


名前:空野 花音 Lv48 ジョブ:家事手伝い 種族:人族 
HP  521/521 MP  524/524 
筋力   146 
速さ   145 
防御   145 
魔力   146 

スキル:幻影魔法Lv6 実体化Lv3 槍術Lv6 剣術Lv6 弓術Lv6 体術Lv5
    身体強化Lv6 アイテムボックスLv6 料理Lv6 裁縫Lv6 掃除Lv6
    隠行Lv3 

花嫁修業:好きな人の持つスキルを覚えやすくなる特殊スキル。
(カイトには不可視)


 練習場所は、冒険者ギルドで借りるとして……。ボクも冒険者ギルドに登録しておいた方が良いかもしれない。
 流石にいつまでも、女神様が用意してくれた生まれ故郷の証明書ではおかしいだろう。この世界では、何か仕事に就けばギルドに属する事が多いのだから。


 翌日ボク達は、冒険者ギルドに向かう。花音ちゃんは、すでにマリアクアの町で登録してあると言う。
 そういえばこちら側の窓口は始めててだ……。

 広い部屋に、幾つかテーブルや椅子があり、待ち合わせや依頼内容の検討も出来る様になっている。幾つかある掲示板は、難易度や依頼内容で区分けされてるようである。
 その一角カウンターがあり、奥に続く部屋がある。ボク達は、カウンターにある受付にむかう。
 
「おい、ちょっと。兄ちゃん、魔物使いかい?」

 テンプレ展開なのか、と思う。ごついおっさんが、こちらに近づいてい来る。

「少し、その子達に触ってもいいかな?」

 どこにでもいる唯のモフラーだった。同じテーブルにいた残り二人も同類のようで笑顔でこちらに来た。少しで、終わる気がしない。

『知らない人いや~』『ムキムキいや~』『綺麗なお姉さんがいい~』

 すまん、おっさん達。たぶん念話やリンクによる、ボクの影響だ……。

「……すいません。この子達まだ訓練中で、まだ馴れてない人には触れさせられません」

「そうか~。しかし、可愛いな~」「「ほ~っ」」

 ごついおっさん達が相好を崩している。
 可愛いと言っても三匹がその気になれば、この場にいる冒険者のレベルなら一蹴できるのだが……。

 受付に行き、女神様の作ってくれた身分証をだす。書類に、名前や開示して良いスキルなどの情報を記入する。
 あとは、登録料1000マールで、直ぐに作る事が出来た。これでギルドの依頼が受けられるのだが……。

 ボク達は勿論、花音ちゃんも充分なお金を持たされていて、お金には不自由していなかった。
 プリン堂の開店は2年少し前だったそうだが、それでも十分な利益があったらしい。その前は、目立たないように。ある程度の力を付けるまではと、訓練の毎日だったと言う。
 そう言えば、花音ちゃんともギルドの訓練室を利用しようとして出会っていた。

「今日は、買い物と観光して、ちょっと訓練かな?」

「はい」『観光~』『『遊ぶ~』』

 第七王家の領地はこの大陸の北側の領地を含む。植物などの植生も変わり、この地方なりの果物があった。

「これ、リンゴみたいだね。オレンジも種類が変わって、みかんな感じの味になってる」

「リンゴ……。みかん、ですか?」

 花音ちゃんは、六歳頃までの記憶であり記憶が曖昧だろう。しかし、食べてみると何かを思い出すような表情である。記憶が刺激されているらしい。
 妙に高いものもあるが、聞いてみるとアイテムボックスに保存された季節はずれの品だという。

 ぽち、たま、うさ子は、くんくんして自分達が食べられるものかどうか判断していく。



☆☆☆


 バラン・ウェイトは、冒険者ギルドの受付をしている。彼は、怪我をして引退した元冒険者だ。
 若い美人のお姉さん、何それ? この仕事は、冒険者の実力を見る眼と、依頼内容の難易度を見る力がなければ出来ないのだ。その中で30歳のバランは、まだ若造なのである。
 つまり冒険者ギルドの冒険者側窓口は、むさ苦しいおっさん達の独断場だった……。

 バランに分かるのは、相手のレベルの大体でしかない。それも分かるのはレベル35くらいまでだ。それ以上は、底知れない強さを感じ取れるだけ……。
 
 バランは、人には言えないが女神のダンジョン地下50階に到達した事がある元冒険者だ。
 だから、その新人を見たときに思った。こいつら、もしかしたら女神のダンジョンをクリアしてるんじゃあないのか?
 
 それほど、超一流の突き抜けた強さを感じさせる新人だった。

 バランは燃えた。これほどの奴らに、新人がやるような仕事を振るなどバカなことだ。最初から超難易度の仕事を回してやろう。
 それは、英雄達を称える伝説の始まりになるかも知れない。

 バランは、期待して待っていた……。幾つかの依頼書を手元に留め置いて。
 しかし、その新人達が来る事はなかった。
 
 そして、叱られた。
「バランさん、依頼書ちゃんと処理してくれないと困ります!」

 冒険者からの転職が多い受付のおっさん達の上司は、ギルド内勤の貧弱な人間だ。冒険者時代との価値観の違い。世の中の悲哀に心の中でシクシクと泣く者は多かった。

 しかしバランの上司は、20代後半の綺麗なお姉さんである。

『ご褒美……』バランは、心の中でそっと呟いた。


☆☆☆

第七王家の所領

犬用、猫用、兎用ミルク 各500グラム(25)
犬用、猫用、兎用フード 各1キロ(50)
犬用、猫用、兎用ぷりん 各100グラム(5)
犬用、猫用、兎用ケーキ 各100グラム(5)
花織レシピ各種アレンジ
犬用、猫用、兎用 A、B、C、各1キロ(50)
トイレットペーパー(3)
ポケットティッシュ(1)
ペット用トイレシート(1)
消臭ゴミ袋(1)

手作りお弁当 300グラム(15)
醤油、味噌 各200グラム(10)
缶詰:鯖味噌、鮭、シーチキン 各200グラム(10)
カップ麺:権兵衛 赤 緑、ラーメン 各(4)
緑茶100グラム(5) 紅茶ティーパック20個(5)
ベストミルクチョコ×2(1)
ライスチョコ×2(1)
カットキット×2(1)
カットキット抹茶×2(1)
カットキット苺×2(1)
アーモンドチョコ×3(1)
きのこチョコパック(2)
バタークッキー×2(1)
ポテチ小袋塩(1)
ポテチ小袋コンソメ(1)
飴ちゃん5個セット(1)
ペットボトルカフェオレ飲みかけ(15)
缶コーヒー(15)
ペットボトルに入れた異世界の飲み物各種
りんご、オレンジ、みかん(25)

スマートフォン(10)
女神様のスマートフォン(1000)
ブランドボールペン(2)
アウトドア腕時計(5)
ノート(3)

アンブロスの腕輪 阿形、吽形(各3000)
ミニバン(60000)
工具各種
化粧品各種
手鏡、傘、懐中電灯、救急セット、ガムテープ、ビニールテープ

バックパック(40)
キャリーバック(40)
リュックサック(60)
スポーツシューズ(20)
旅行用セット(20)
水筒Cクラス魔道具(250)



◇============================◇

生成リストちゃんと載せる(二回目)のは久しぶりなので、
意外と大変でした。(おまけにまだ不完全)><

今後とも応援よろしくお願いします。
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