副会長様は平凡を望む

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デジャヴ感を覚えるのは気のせいでしょうか

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「ふはっ!やばいよっ 平凡ktkr!!!王道転校生は来ないって諦めてたけどっ まさかの平凡転校生!!!わかります!何だかんだ言いつつ生徒会役員に溺愛されて最後は抱かれるんですね!!!!」


「…………」

「…………」

「「「……………」」」


古賀先生に言われた席に向かうと、隣の席の爽やかな顔の少年が意味わからない言葉の羅列をいきなり吐き出しました。

どうしましょう… 彼の言っている言葉が全く理解できません。新しい流行語なのでしょうか?


しかし、生徒会やら溺愛やら抱かれるやら… 単語が聞こえた気がするのですが、

とりあえず‥


呆れた顔をしている古賀先生に困惑した表情を向けてみました。

「はぁーっ…。おい、自称腐男子。転校してきたばかりの南を困らせてんじゃねぇよ」


腐…男子……?

なんですかソレ。あまり聞き慣れない言葉のようですが‥


「わかります!そうやって最後には愛を育むんですね!!!!」



「バカ!ちげぇよ!!!おい、黒瀬お前ホントにその口黙んねぇと俺ので塞ぐぞ?」

「………」


古賀先生の言葉を最後に黒瀬という自称腐男子?の少年が慌てて両手で自分の口を塞いだ。

「…………」


・・・・いえね? 別に今の状況に驚きはしませんよ?ただ、前の学園とさほど変わらない光景に…

なぜでしょうか。溜め息つきたくなります。


腐男子?というのは前の学園にいなかったと思いますが、もしかしたら私が把握していなかっただけかもしれません。

………で、結局

何を言いたいのか。


腐男子を除いて物凄くデジャブを感じます。

なぜでしょう…


もう関係ないはずです。こちらの学園に転校だってしました。しかし、胸がモヤモヤ‥ 少し胸騒ぎがします。

………きっと気のせいですね。


黒瀬という自称腐男子の彼と古賀先生のやりとりにきっと疲れたんです。えぇ、きっとそうに決まってます。



……気にしたら負けですね。


ふぅ… と小さく息を吐いて私は改めて黒瀬くんに目を向けました。
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