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【本幕・第7章】あねしーくれっとっ
2.細身美人が尻を突き出して誘いますっ!
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五月二二日、金曜日の午後八時半前。
まず、先に俺が風呂に入り、髪と体を洗ってから美果ちゃんを呼ぶことになった。
塁姉の親子丼は気にしないでおきたいところだが、幼児をお風呂に入れるときに困るのが洗髪なのだ。あればかりは、俺のスキルレベルでは不可能。美果ちゃんを泣かせてしまうだろう。
「あとで塁姉呼ぶしかないな……」
シャワーで髪を流して体を洗い終えたあと、風呂のドアを開いて声を掛けた。
「おーい! 美果ちゃん、連れて来ていいぞ!」
「ほーい!」
脱衣場のドアの向こうから塁姉の返事が聞こえる。
あちらの準備もできているようだ。
トテトテと子供の騒がしい足音がこちらに向かって来る。
「ソータ! お風呂!」
「美果ちゃん、こっち座って。洗ってからお風呂に入ろう」
タイルの上で滑らないように、手を引いてバスチェアまでご案内。
続いてはシャワーの温度調整だ。これも微妙に難しい。
熱過ぎてもダメ、冷たくてもダメ。
こうして小さい子供の面倒見ているとつくづく思う。やはり、母は強しと……
「あひるさん……」
「ん? ゼンマイのアヒルさん? それで遊ぶの?」
浴槽に入って美果ちゃんを膝の上に座らせると、おもちゃで遊び始めた。
アヒルさんは浴槽の中を縦横無尽に泳いで……沈没中……
美果ちゃんの洗髪を頼みに行こうと思っていた矢先のことだった。
塁姉が風呂場に入って来たのだ。まったく青山家の女性というのは……
「せめてタオルで隠せよ。塁姉……」
一糸まとわぬ姿で堂々と入って来るという、これはもう血統としか言いようがない。しかし、塁姉は小柄で細い。それに、母親ということもあってか、蒼太チンも実に静かだ。
「興奮して勃つだろ? 蒼太」
「残念ながら、塁姉のペチャパイでは俺を奮い勃たせる力はないぞ」
「うわっ、失礼な奴だな。美果、こっち来て。頭洗うよ」
子供の頭を洗いながら、自分の体も洗っている塁姉を見ていると、改めて母親のすごさを思い知らされる。短気でやんちゃだった塁姉も、子供を産んでからずいぶんと変わったようだ。
「塁姉、子供って可愛いか?」
「え? 可愛いに決まってんじゃん。蒼太は美果可愛いと思わない?」
「可愛いと思う。お世話したいと言うか……不思議な気持ちだな」
シャワーを流しながらこちらを振り返った塁姉が嬉しそうな顔をしている。
「蒼太って恋愛感情がないって聞いたけど、慈愛はあるみたいだな」
愛情の種類も様々だと、つくづく思い知らせる。
慈愛と性愛は別次元にありそうな感情なのに、同じ心の中にある。
俺は腰にタオルを巻き、美果ちゃんを膝上に乗せて湯に浸かる。
それはそれでいい。問題は目の前であぐら座りする塁姉の姿だ。
この小さな娘にとっては日常の風景だろう。しかし、俺は……
「塁姉……こっち向いてあぐらはやめろ……見えてるぞ」
「あれ? 蒼太さっき勃たないとか言ってただろ? あ、嘘だなっ!」
胸は姉たちのおかげで見慣れていると言えるが、下の方は未知の領域だ。
紗月姉の悪ふざけで何度か見ているが、まともに視界に入ると刺激が強い。
「ソータ、でかちん」
「美果ちゃん、見ちゃダメだ! おい、塁姉、タオルめくるなっ!」
塁姉が俺のタオルを奪おうと引っ張っている。
なんて教育に悪い母親なんだ……
「いいじゃん! ちょっと見せろよ。蒼太の成長っぷりを見たいんだって!」
ちなみに塁姉は八歳年上であって、うちの姉二人のようなブラコンではない。
俺のことも歳の離れたイトコという認識で、特別な思い入れは皆無だ。
「俺のチンコ見てどうすんだよ……」
「いや、カッチカチになったの見るの久しぶりだからさ!」
「美果ちゃんの前で教育に悪いこと言うなよ」
今度は給湯リモコンを触っている。こちらには塁姉の小さな可愛らしいお尻が向いた。膝の上で美果ちゃんは小首を傾げ、なんだろうといった表情をしている。数日前、この体勢の紗月姉に顔面プレスされたのだ。まさか、塁姉に限ってそれはないと思うが……水滴が流れる小柄な体躯は、言葉にならない艶めかしい大人の魅力を感じる。
「蒼太、もう大人のプロレス経験したか?」
「は? してないって……大体、相手がいないだろ」
「なんだ仕方ねえなぁ。ほら、今のうちにバックでズプッと来なよ。ちょっと腰動かしてドピュッと出して、ヒットすりゃ美果の弟か妹ゲットだっ!」
「ソータ、ぱぱ?」
「ドピュッと出してアウトだろ! 却下っ!」
まず、先に俺が風呂に入り、髪と体を洗ってから美果ちゃんを呼ぶことになった。
塁姉の親子丼は気にしないでおきたいところだが、幼児をお風呂に入れるときに困るのが洗髪なのだ。あればかりは、俺のスキルレベルでは不可能。美果ちゃんを泣かせてしまうだろう。
「あとで塁姉呼ぶしかないな……」
シャワーで髪を流して体を洗い終えたあと、風呂のドアを開いて声を掛けた。
「おーい! 美果ちゃん、連れて来ていいぞ!」
「ほーい!」
脱衣場のドアの向こうから塁姉の返事が聞こえる。
あちらの準備もできているようだ。
トテトテと子供の騒がしい足音がこちらに向かって来る。
「ソータ! お風呂!」
「美果ちゃん、こっち座って。洗ってからお風呂に入ろう」
タイルの上で滑らないように、手を引いてバスチェアまでご案内。
続いてはシャワーの温度調整だ。これも微妙に難しい。
熱過ぎてもダメ、冷たくてもダメ。
こうして小さい子供の面倒見ているとつくづく思う。やはり、母は強しと……
「あひるさん……」
「ん? ゼンマイのアヒルさん? それで遊ぶの?」
浴槽に入って美果ちゃんを膝の上に座らせると、おもちゃで遊び始めた。
アヒルさんは浴槽の中を縦横無尽に泳いで……沈没中……
美果ちゃんの洗髪を頼みに行こうと思っていた矢先のことだった。
塁姉が風呂場に入って来たのだ。まったく青山家の女性というのは……
「せめてタオルで隠せよ。塁姉……」
一糸まとわぬ姿で堂々と入って来るという、これはもう血統としか言いようがない。しかし、塁姉は小柄で細い。それに、母親ということもあってか、蒼太チンも実に静かだ。
「興奮して勃つだろ? 蒼太」
「残念ながら、塁姉のペチャパイでは俺を奮い勃たせる力はないぞ」
「うわっ、失礼な奴だな。美果、こっち来て。頭洗うよ」
子供の頭を洗いながら、自分の体も洗っている塁姉を見ていると、改めて母親のすごさを思い知らされる。短気でやんちゃだった塁姉も、子供を産んでからずいぶんと変わったようだ。
「塁姉、子供って可愛いか?」
「え? 可愛いに決まってんじゃん。蒼太は美果可愛いと思わない?」
「可愛いと思う。お世話したいと言うか……不思議な気持ちだな」
シャワーを流しながらこちらを振り返った塁姉が嬉しそうな顔をしている。
「蒼太って恋愛感情がないって聞いたけど、慈愛はあるみたいだな」
愛情の種類も様々だと、つくづく思い知らせる。
慈愛と性愛は別次元にありそうな感情なのに、同じ心の中にある。
俺は腰にタオルを巻き、美果ちゃんを膝上に乗せて湯に浸かる。
それはそれでいい。問題は目の前であぐら座りする塁姉の姿だ。
この小さな娘にとっては日常の風景だろう。しかし、俺は……
「塁姉……こっち向いてあぐらはやめろ……見えてるぞ」
「あれ? 蒼太さっき勃たないとか言ってただろ? あ、嘘だなっ!」
胸は姉たちのおかげで見慣れていると言えるが、下の方は未知の領域だ。
紗月姉の悪ふざけで何度か見ているが、まともに視界に入ると刺激が強い。
「ソータ、でかちん」
「美果ちゃん、見ちゃダメだ! おい、塁姉、タオルめくるなっ!」
塁姉が俺のタオルを奪おうと引っ張っている。
なんて教育に悪い母親なんだ……
「いいじゃん! ちょっと見せろよ。蒼太の成長っぷりを見たいんだって!」
ちなみに塁姉は八歳年上であって、うちの姉二人のようなブラコンではない。
俺のことも歳の離れたイトコという認識で、特別な思い入れは皆無だ。
「俺のチンコ見てどうすんだよ……」
「いや、カッチカチになったの見るの久しぶりだからさ!」
「美果ちゃんの前で教育に悪いこと言うなよ」
今度は給湯リモコンを触っている。こちらには塁姉の小さな可愛らしいお尻が向いた。膝の上で美果ちゃんは小首を傾げ、なんだろうといった表情をしている。数日前、この体勢の紗月姉に顔面プレスされたのだ。まさか、塁姉に限ってそれはないと思うが……水滴が流れる小柄な体躯は、言葉にならない艶めかしい大人の魅力を感じる。
「蒼太、もう大人のプロレス経験したか?」
「は? してないって……大体、相手がいないだろ」
「なんだ仕方ねえなぁ。ほら、今のうちにバックでズプッと来なよ。ちょっと腰動かしてドピュッと出して、ヒットすりゃ美果の弟か妹ゲットだっ!」
「ソータ、ぱぱ?」
「ドピュッと出してアウトだろ! 却下っ!」
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