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――20日目
163.『夜の時間(2)』
しおりを挟む有栖川 直斗
「……美海、平気か?」
白百合 美海
「……平気。ありがとう」
小田切 冬司
「……無理しちゃダメだよ、白百合さん」
白百合 美海
「うん…………」
佐倉 小桃
「………………ねえ」
本堂 空太
「…………佐倉? どうしたの?」
佐倉 小桃
「…………あたしの意見を述べてもいい?」
小田切 冬司
「……?」
白百合 美海
「……なあに、小桃ちゃん」
佐倉 小桃
「…………さっきは和華に投票したけど、
……白百合さんと小田切くんも、怪しいのよね。
…………それに、本堂くんも」
本堂 空太
「え……?」
小田切 冬司
「…………佐倉さんから見たら、そうだろうね。
でも、俺が村人だってことは明日、証明してみせるよ」
佐倉 小桃
「そうじゃなくて…………。
さっきから、小田切くんは白百合さんを庇いすぎてるわ。
……それは、和華と間宮さんにも言えたことだけど、ね」
小田切 冬司
「…………そう言うことね」
本堂 空太
「あの、…………なんで俺も?」
佐倉 小桃
「真っ先に白百合さんから村人認定されてるから」
本堂 空太
「……………………」
(……そうだった。
だからこそ俺は、白百合を信用してるんだから)
有栖川 直斗
「……もう遅い。
…………この話は明日にしないか?」
小田切 冬司
「そうだね。
寝る準備を済ませて、11時には部屋に戻らなきゃ」
佐倉 小桃
「……もう人数も減ったから、そんなに急がなくてもいいと思うけど」
白百合 美海
「それは…………そうだけど」
佐倉 小桃
「白百合さん…………なんであんなこと言ったの?」
白百合 美海
「え……?」
【残り:6人】
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