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ヴォイス
第五話
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そういえばさっきから、翔悟さんにじっと見られているのが気になる。
「……えっと、何か?」
無言なので、何か怖い……。
(僕、何かしたのかな?)
内心首を傾げていると、翔悟さんが口を開いた。
「……君さ、モデルやらない?」
「は?」
僕はそのままの体勢で固まった。
(モデル?なんのこと?)
全くもって、意味が分からないです!翔悟さん!!
「また始まったよ。翔悟の病気が……」
緋月さんが、頭を押さえた。
「はぁ?病気ってなんだよ」
「仕事のことになると見境なくなるとこは一種の病気だろ」
「失礼な!!」
僕の目の前で、二人が言い合いをしている。
なんかよくわからないけど、端から見ると面白い。
「だけど、彼は逸材だと思うぜ」
翔悟さんの視線が、完全に傍観者と化していた僕の方を向いた。
「逸材……?」
「なぁ、塔哉。ちょっと眼鏡を外してみてよ」
「は?」
僕は意味が分からないまま、言われた通りに眼鏡を外した。
二人の視線が、僕に集まり妙に居心地が悪い。
「な?俺の言った通りだろ?」
「確かに……」
緋月さんが納得したように頷いている。
益々、なんのことかわからないんですけど!!
「それで、塔哉に今回のCMに出て欲しいんだけど」
「はぁ……」
まだその話は健在だったのか……。
僕は困惑したまま、翔悟さんを見た。
だって!!
普通考えて、僕なんかがCMデビューなんてありえないだろ!!
兄ちゃん達なら、まだしも……。
(……ん?ちょっと待てよ)
もしかして、よくCMにちょっとだけ映っているエキストラだろうか。
それなら、僕が選ばれるのもわかる気がする。
「エキストラですか?」
「い~や。準主役。塔哉をエキストラに使うなんて、勿体無いことするわけないだろ」
翔悟さんが、ニヤリと不敵な笑みを浮かべた。
天才の考えることって、僕みたいな凡人にはよくわからないよ……。
「……えっと、何か?」
無言なので、何か怖い……。
(僕、何かしたのかな?)
内心首を傾げていると、翔悟さんが口を開いた。
「……君さ、モデルやらない?」
「は?」
僕はそのままの体勢で固まった。
(モデル?なんのこと?)
全くもって、意味が分からないです!翔悟さん!!
「また始まったよ。翔悟の病気が……」
緋月さんが、頭を押さえた。
「はぁ?病気ってなんだよ」
「仕事のことになると見境なくなるとこは一種の病気だろ」
「失礼な!!」
僕の目の前で、二人が言い合いをしている。
なんかよくわからないけど、端から見ると面白い。
「だけど、彼は逸材だと思うぜ」
翔悟さんの視線が、完全に傍観者と化していた僕の方を向いた。
「逸材……?」
「なぁ、塔哉。ちょっと眼鏡を外してみてよ」
「は?」
僕は意味が分からないまま、言われた通りに眼鏡を外した。
二人の視線が、僕に集まり妙に居心地が悪い。
「な?俺の言った通りだろ?」
「確かに……」
緋月さんが納得したように頷いている。
益々、なんのことかわからないんですけど!!
「それで、塔哉に今回のCMに出て欲しいんだけど」
「はぁ……」
まだその話は健在だったのか……。
僕は困惑したまま、翔悟さんを見た。
だって!!
普通考えて、僕なんかがCMデビューなんてありえないだろ!!
兄ちゃん達なら、まだしも……。
(……ん?ちょっと待てよ)
もしかして、よくCMにちょっとだけ映っているエキストラだろうか。
それなら、僕が選ばれるのもわかる気がする。
「エキストラですか?」
「い~や。準主役。塔哉をエキストラに使うなんて、勿体無いことするわけないだろ」
翔悟さんが、ニヤリと不敵な笑みを浮かべた。
天才の考えることって、僕みたいな凡人にはよくわからないよ……。
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