10年越しの恋煩い

月城うさぎ

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1巻

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    1


『――好きだ、ユウカ』

 少年っぽさが残る声が、鼓膜こまくを震わせる。ドクン、と心臓が大きく鳴った。
 正面から真っ直ぐにぶつけられる真摯しんしな眼差しに、つかの間呼吸を忘れてしまう。

『お前が好きだ』

 彼は緊張からか、眉間みけんしわを刻んでいる。ぐっとこぶしを握った腕が、一拍後には私の肩を包み込んだ。彼が愛用している香水の匂いが鼻腔びこうをくすぐる。成長途中らしいしなやかな腕に、小柄な私の身体が抱き込まれた。
 直球すぎる愛の告白に、戸惑いを隠せない。
 顔が火照ほてるのは、慣れない体勢だから。
 再び名前が呼ばれ、顔を上げるよううながされる。ゆっくりと、呼吸を整えながら見上げたが、至近距離にもかかわらず彼の顔はかすみがかっていた。

『……ウ、カ』

 先ほどまでの声は、もう届かない。不快な雑音ノイズとモザイクが彼の姿を侵食して、存在を消していく。触れられていた箇所から熱が奪われ、身体に巡る甘やかな緊張感も霧散した。
 見上げる先は、光すらさえぎられる霧の世界。
 しんとした静寂のなか、先ほどまでそばで愛をささやいていた少年を思い浮かべる。だが、思い出そうとするはしから、彼の痕跡こんせきが失われていく。
 匂いも、声も、熱も、眼差しも。
 全てあやふやな霧に呑み込まれ、沈んでいった。


     ◇◆♪◆◇


「――かさん、優花ゆうかさん。起きてください」
「ん、ん~……」

 隣から声がかけられ、ゆっくりと意識が浮上する。鈍い思考を回転させ、もそりとアイマスクをずらした。
 光がまぶしい。のりで貼りつけられたようなまぶたを押し上げてから、手で口を覆う。ふぁ、とあくびが漏れた。

「おはようございます、優花さん」

 隣からほっとした声とともに、苦笑する気配がした。

「……おはよう」
「そろそろ着くので、シート戻して、入国手続きの紙に記入しないと」

 そう言われ、私は座席の収納にしまっておいた細長い紙を引っ張り出し、ペンを探す。そんな私に、隣の青年がペンを差し出した。
 お礼を告げながら、穏やかな微笑が印象的な数歳年下の彼を見つめる。
 寝ぐせがつきにくいウェーブヘアに、はりのある頬。半日以上の機内の旅でも、お肌のコンディションは左右されないらしい。ひげを一日らなくてもツルツルな肌は若さなのか、単に体毛が薄いだけなのか。
 すっかり見慣れた端整な顔をじっと眺めていたら、彼がいぶかしげな表情を浮かべた。

「どうしました? まだ実は寝ぼけてます?」
「え? ううん、ただ……昔の夢を見てた気がして。蒼馬そうま君に名前を呼ばれたとき、デジャヴみたいなのを感じた気がするんだけど……」
「その夢がなんだったのかは思い出せない、とか?」
「うん」

 口許くちもとを手で覆いながらもう一度あくびをする。片手でぼさぼさな髪を整え、座っていたシートを元の位置に戻した。
 私、雨宮あまみや優花が今いるのは、飛行機のビジネスクラスだ。通路を挟んだ反対側に座る上司に呼びかける。

「起きてください、更科さらしな専務。あと一時間ほどで着きますよ」
「んあ?」

 口を開けて寝ている姿は、酔っぱらったオヤジにしか見えない。
 蒼馬君が私に声をかける。

「お水もらいましょうか?」
「ああごめん、ボトルがあるから私は大丈夫よ」

 本来なら私が蒼馬君のお世話をしなければいけないのに、これでは立場が逆だ。
 ――蒼馬しのぐ、二十三歳。
 彼は、現在日本で人気上昇中の若手歌手だ。その繊細でいて安らぎを与えてくれる声に惹かれる人は、少なくない。弾き語りを得意としていて、弦楽器ならほぼなんでも弾けるという、実に音楽の才にあふれた人物。私が勤務するレコード会社の社長自ら、彼をスカウトして芸能界に引っ張り込んだ。
 当然本名で活動しているわけではなく、芸名はRYOリョウである。本名の漢字、凌が〝りょう〟とも読めるので、社長が命名した。その彼と専務の三人で、今回渡米することになったのだ。
 無事に飛行機が到着し、バゲッジクレームで荷物を取って、ようやくほっと一息ついた。目的地の空気を肌で感じ取る。

「着いた~! 流石さすがに長時間のフライトは辛いぜ」
「おじさん臭いですね、専務」

 これを言ったのは私ではなく、蒼馬君だ。軽くストレッチをし、肩をコキコキと鳴らす上司を見れば、まあそんな感想を抱いてしまうのも仕方ない。事実、専務は五十間近のおじさんだし。

「あ? なんだよRYO。お前だって疲れただろ?」
「ビジネスクラスが思った以上に快適だったので、それほどでも」
「二十代の青年と同じ体力ではないんですから、比べても不毛ですよ」

 私がフォローになっているのかいないのかわからない発言をすれば、じろりとにらまれた。

「なんだ、雨宮。お前だってぐーすか気持ちよさげに寝てただろ。いびきかきながら」
「え、いびきかいてたの、私?」

 慌てて蒼馬君に確認すれば、彼は笑顔で否定した。どうやら専務にからかわれただけらしい。

「お前、寝不足か? まさか昨夜は緊張で眠れなかったなんて言うんじゃねーだろうな?」
「緊張しないわけないじゃないですか。私だって、こんな仕事はじめてなんですよ? なにか粗相そそうをしたらと思うと……」

 必要な書類は持ったか、宿泊の手配はできているか、訪問先への土産みやげは準備してあるかとか、気になることはいくらでも出てきた。万が一のことも考えて、臨機応変に対応できるように服をそろえなくては、などとやっていたら、あっという間に時間が過ぎていたのだ。おかげで昨夜は一睡もしていない。
 そう訴えると、「だからそんな大荷物なのか」とあきれたため息をつかれたが、ここはあえて無視する。女性は男性みたいに少ない荷物で身軽に移動できないのだ。

「私のことより、迎えが来る前に身だしなみ整えてきてください。蒼馬君も……って、まあ君は大丈夫か」

 いつ見てもやし系オーラが出ている彼は、清潔感あふれる好青年だ。だから彼は問題ない。むしろ私は自分の心配をしたほうがいい。
 化粧室に寄って髪とメイクを直し、ジャケットを手に持った。九月中旬のニューヨークはまだ真夏の陽気だと、天気予報が言っていたことだし。
 ふたりと合流し、決められた場所へ向かう。これから会いに行く先方の会社が、迎えの車を手配してくれたのだ。
 待っていたのはイエローキャブでも、社員の車でもなかった。真っ黒で、見るからに豪華なリムジン。運転手が全ての荷物をトランクに詰め込み、私たちをうながす。

「僕、リムジンなんてはじめて乗ったんですけど……」
「大丈夫よ、私もだから」

 折角広々とした車内なのに、何故か固まって座る日本人三名。車のなかが広すぎるっていうのも、落ち着かない……

「仕事でニューヨークに来られるなんて、ちょっとびっくりですね」

 外の景色を眺めながら弾んだ声で言う彼は、これからの仕事が楽しみで仕方がないようだ。

「雨宮は来たことあるんだよな?」
「……ええ、昔ですけど。高校生のときに三ヵ月間ほど」

 ほんの一瞬、ドキリとした。忘れかけていた記憶がこの瞬間、水面に浮上した気分になる。

「三ヵ月間ってことは、留学かなにかですか?」
「うん、うちの高校の姉妹校がニューヨークにあってね。交換留学ってやつで、二学期をここで過ごしたことがあるのよ。もう十年も前の話だけど」

 そうだ、あれからもう十年経った。
 二度とこの地には来ないと、日本に帰国したあのときは思ったはずなのに。大人になると、遠いと思っていた場所は案外すぐ近くなのかもしれない。
 フリーウェイを走るリムジンから、外の景色を眺める。薄れていた記憶がよみがえってきた。連鎖的に、私を呼ぶの声が、一瞬脳内に響く。

『ユウカ』

 まるで逃げるように帰国したあの日。
 とっくに縁は切れて、会うことはないと思っているけれど、もし今回、彼に偶然出会ったら……。きっとそれは、あのときのあやまちと向き合えという神のお告げなのだろう。


     ◇◆♪◆◇


 雨宮優花、二十七歳。
 音楽大学を卒業後、大手レコード会社、クラウン&ミュージックレコードへ就職した。
 音大ではピアノを専攻していたけれど、自分レベルの人はごまんといて、とてもじゃないがプロとしてやっていけるとは思えなかったのだ。
 そうしてプロのピアニストは諦めたものの、今は好きな音楽にたずさわる仕事ができている。おかげで、充実した毎日だ。
 入社してしばらくは、プロデューサーのアシスタントをしていた。しかし三年前から、RYOのマネージャーを任せられている。何故私がマネージャーに抜擢ばってきされたのかは、今もって謎だ。
 とにかく、その日以来私の仕事は、二十歳の青年を売れる歌手にすること、となった。
 当の本人は、社長がスカウトしてきただけあって、素晴らしい才能の持ち主。
 まず声がいい。話し声も柔らかくて落ち着くが、彼の本当の持ち味はその歌声にある。彼の声は神秘的で、心が安らぐのだ。ひと言で言えば、美しい。ストレス社会ですり減った人々の心をほぐしてくれる効果が、その歌声にはある。冗談ではなく、真剣にそう思う。
 しかも、楽器も弦楽器ならほとんど弾けるという多才ぶり。ヴァイオリンやチェロは、クラシック部門を担当する同僚が聞いて絶句するほどだった。どっぷりクラシックにかって来た私も、唖然あぜんとした。
 ……本当、いるんだなあ、こんな人。
 いろんな面で不器用と言われることが多い私とは正反対だ。はじめは少しだけ、うらやましいと思ってしまった。
 今まで綺麗な歌声を持つ人はたくさん見てきたけれど、その人たちと比べても、彼には非凡なオーラがある。見た目もよくて声も素敵、そして音楽の才能にあふれている。すぐに私は、全力で彼を一流のミュージシャンに育て上げようと決意した。
 そしてデビューから三年目。またとないチャンスがやってきた。
 なんと海外の有名アーティストとのコラボレーション企画が舞い込んできたのだ。それは、北米で活躍する人気バンドと一緒に舞台に立つというもので、全米デビューの足がかりにもなりえるチャンス。
 デビュー直後から国内では人気となっていたRYOだが、海外はまだ全然、というタイミングで飛び込んできた話だった。
 いささか駆け足な気もするが、悪くないタイミングだ。社長はやる気満々。本人も、憧れていたバンドとコラボができることに興奮している。これが成功したら、ワールドツアーもいけるかも! と、社内でささやかれている状況だ。ちなみにマスコミにはまだ公表していないので、一部の人間しか知らないことだが。
 今回は、その契約の最終的な確認のために、遠路はるばるニューヨークにまで足を運んだのだ。
 契約は最終段階とはいえ、まだ確定ではない。いつ、この話がなかったことになるかわからない。最後まで気が抜けないので、十分に気を引き締めて敵陣に乗り込む覚悟を決めていた。……当の本人は、のほほんとした表情で「マンハッタンは活気がありますね」なんて微笑んでいるが。
 顔合わせと、生の歌声確認のため、余裕を持って一週間滞在する予定だ。
 ほどなくして、リムジンが止まった。車から下り、各自自分の荷物を受け取る。そしてリムジンの運転手にお礼を告げた。

「よし、行くぞ」

 専務の後ろ姿をふたりで追いかけていたのだけど、蒼馬君が突然歩みを止めた。彼が見上げる先は、首が痛くなりそうなほどの高層ビル。そしてビルのエントランスに堂々と記されているのは、私たちの取引相手――Music & Entertainment Record Inc.――通称、MERメル
 流石さすがアメリカのレコード会社最大手と名高いMERだ。建物からしてすごい。

「持ちビルですよね。規模が大きすぎる……」

 蒼馬君のつぶやきに激しく同意だ。何階まであるのかわからないほど立派なビルを所有する、大会社。うちだって日本では大手レコード会社として知られているが、レベルが違う。規模を比べて眩暈めまいがしそうになった。

「なにやってるんだ? ほら、行くぞ。ああ、言い忘れてたが、ここの社長は気のいいおじさんで人格者なんだが、今は体調が万全じゃないとかで、実質的には息子が仕切ってるんだよ」
「え、息子さん? その人が新しい社長さんなんですか?」

 蒼馬君の質問に、専務は首を振る。

「いいや、息子は副社長だ。確か就任が去年だったか。まあ、まだ一年ちょっとだが、すっげー切れ者で恐いって話だぜ? お前らも気に障る真似まねしないよう気ぃつけろよ~」

 蒼馬君の顔に緊張が走った。
 エントランスに入り、受付でアポの確認をとる。ビジター用のカードを三枚受け取り、広々とした待合い室のソファで待つこと十五分。ようやく担当者が現れた。

『クラウン&ミュージックレコードの皆様ですね? リチャードです。お会いできて光栄です』

 大柄な身体に人のよさそうな笑顔。陽気な空気をまとい握手を求めてくるのは、この企画のプロデューサーをしているリチャード・ハリス。近くで見るとデカい。一九○センチはありそうだ。
 更科専務が流暢りゅうちょうな英語で対応する。蒼馬君と私を紹介し、私たちも握手をわした。

『おや? そういえばヤスはどちらに?』

 いるはずのもうひとりが見当たらないため、リチャードは私の背後に視線を投げる。

『申し訳ありません。彼は虫垂炎ちゅうすいえんで入院しておりまして、今回はマネージャーの私がアシスタントをさせて頂きます』
『なんと! 彼は入院しているのか……。大変だな。それならまた次回に会えるのを楽しみにしていよう』

 大げさなまでのリアクションは、流石さすがアメリカ人というかなんというか。
 この企画の日本側プロデューサーである、ヤスこと安永やすながさんは、実は出発前夜に緊急入院してしまったのだ。その旨メールで連絡はしたんだけど……確認していないんだな、リチャード。
 荷物を預かってもらい、案内についていく。高級ホテルのようなロビーにドギマギしていたが、フロアを上がれば普通のオフィスだった。日本のオフィスよりも広々として、空間が広く取られているから、開放的なイメージがある。
 各部署の前を通り、収録スタジオなども軽く案内される。至るところに貼られているポスターは、当然ながら所属タレントやミュージシャンのもの。大物アーティストの直筆サイン入りポスターなんて普通に画鋲がびょうで貼られていて、すごいと内心つぶやく。これ、ファンが見たら『そんな通路に無造作に貼るなんて!』とか言って絶叫しそう……
 皆でエレベーターに乗り込んだ。
 こっそり専務に、「会議室にでも通されるんですか?」と尋ねれば、彼は首を振って否定した。

「今からボスに会わせてくれるんだってよ」
「ボスって、彼の上司ですか?」

 ふむ、ジェネラルマネージャーとか、そんな役職の人だろうか。アメリカ人の言う上司ボスはすぐ上の人なのか、もしかしたらもっとお偉いさんなのか、見当がつかない。
 私の英語力は、一応ビジネス英語が通用するくらいのレベルだ。通訳もいないなか、複雑な契約内容でも語られようものなら……
 いや、大丈夫でしょう。専務は適当に見えるおっちゃんだけど、英語はペラペラだ。そのあたりは彼にまかせておけば問題ないはず。
 エレベーターが止まった。降りた瞬間から、先ほどまでとは明らかに格が違うフロアだとわかる。カーペットもふかふかだ。いささか、ヒールが引っかかる。
 両開きの扉の前で立ち止まり、リチャードがノックした。私たちを連れてきたと言うと、なかから低いバリトンが響く。その声は、思った以上に若くて、逆に妙な緊張感を覚えた。ピリッとした空気を感じながら、蒼馬君の肩を軽く叩く。

「行こう、RYO」
「はい」

 主役をうながしなかへ入る。この部屋の主が立ち上がった。

「お会いできるのを楽しみにしていました。MERの副社長の、ライアン葛城かつらぎと申します」

 流暢りゅうちょうな日本語で私たちに友好的な挨拶あいさつをするのは――

「ヒロキ……」

 声に出たのかわからないほど小さなつぶやきは、幸いなことに誰の耳にも届くことはなかった。


     ◇◆♪◆◇


 まさか、なんで。嘘、こんなことが――
 葛城大輝ひろき――。記憶のなかの彼は、着崩したブレザーの制服に派手な髪色とピアス、ブレスレットやネックレスをじゃらじゃらとつけている少年だった。ひと言で言えば、チャラい。軽くて不真面目な悪戯いたずら好きの少年で、教師もご両親もずい分手を焼いたらしい。
 だが今、目の前にたたずむ彼に、そんな昔の面影はない。
 上質なスーツ、短く清潔感あふれる黒髪、甘さのない鋭い双眸そうぼう。浮かべられた笑みに柔らかさは欠片かけらもない。だが不思議と目が引きつけられる。まとう空気は、王者の品格。
 同一人物ではないのでは? と疑いたくなるほどの成長ぶりに、私は息を呑んだ。十年の年月を実感せざるを得ない。
 自分の意思とは関係なく、その眼差しに一瞬でとらわれる。身体のなかを、得体の知れない電流が駆け巡った気がした。

「優花さん?」
「……っ! なに?」

 数秒、思考が停止していたらしい。隣からの呼びかけに、我に返った。動揺を気づかれないよう、いつも通りをよそおう。蒼馬君を見上げれば、彼が目で移動をうながしてきた。

「ああ、ごめん。行きましょう」

 副社長室に設けられている応接セット。そこに座るよう言われていたようだ。座り心地のいい黒のレザーソファに腰を下ろした直後、彼の秘書とおぼしき若い男性がコーヒーを持って現れた。

『ありがとうございます』

 私の声ににこりと会釈えしゃくを返した茶色い髪の男性は、雰囲気も柔らかく、この部屋の主とは正反対の空気を持っている。蒼馬君と近い雰囲気のやし系だが、彼はすぐに部屋を出ていってしまった。ひとりで重く感じている室内の空気が、さらにずしんとのしかかる。
 だがそんな私の心の内になど気づかず、専務が口火を切った。

『改めて、はじめまして。クラウン&ミュージックレコードの更科と申します』

 名刺を出した専務を見て、私も自分の名刺を取り出す。

『RYOのマネージャーの、雨宮優花です』


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