鵜狩三善

鵜狩三善

 息抜きの間に人生を送る駄目人間。特技は長期的展望に立って計画的にだらだらすること。一生のうちに三つくらいは胸を張って、「俺は善いことをしたぞ!」と言える振る舞いができたらいいと思う。

著者プロフィール

神奈川県出身、神奈川県在住。好きな言葉は「柳に雪折れなし」。これに則り、長期的展望に立つ計画的な自堕落を得意とする。21世紀初頭より各所で文章を書き散らしていたが、2013年よりネットで本格的に物語の公開を開始。2019年『居残り方治、憂き世笛』で出版デビュー。
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アルファポリス文庫
剣を振るうは友のため!

秘剣 梅明かり

なまけ侍 佐々木景久

鵜狩三善 /
激闘の中で、奥義はついに花開く――

北陸の小藩・御辻藩(みつじはん)の藩士、佐々木景久(ささきかげひさ)。人並外れた力を持つ彼は、自分が人に害をなすことを恐れるあまり、世に背を向けて生きていた。だが、あるとき竹馬の友、池尾彦三郎(いけのおひこさぶろう)が窮地に陥る。父の代から確執がある後藤左馬之助(ごとうさまのすけ)が、彼との決闘を望んだのだ。左馬之助は一流の剣客。一方、彦三郎は剣の腕がからきしで、立ち合えば命はない。景久は友を救うべく、己の生きざまを捨て、決闘に割って入ることにした。勝算はある。彼は生来の剛力だけでなく、師から秘剣・梅明かりを授けられており――

■文庫本 ■定価737円(10%税込) ■2022年10月30日発行
アルファポリス文庫
必殺の剣にていざ鵺退治

居残り方治、鵺月夜

鵜狩三善 /
月下、白刃が魔を斬る!!

とある藩の遊郭、篠田屋に遊興費を払えぬ居残りとして住み込みをする浪人、方治。しかし彼の実態は、楼主の求めに応じ暗躍する剣客でもあった。そんな彼はある日、仔細あって他藩で起きた猟奇的な事件の調査を助太刀することに。そこで方治は、忍の技を用いる奇妙な男と対峙する。だが、この一件はただのきっかけに過ぎなかった。方治と篠田屋は、この後、藩政を狙う謎の忍軍と激突し――

■文庫本 ■定価737円(10%税込) ■2020年07月31日発行
アルファポリス文庫
遊里に居残りの剣が煌く

居残り方治、憂き世笛

鵜狩三善 /
徒花のため、居残り剣士が外道を斬る

とある藩の遊郭、篠田屋には遊興費を払えずに居残りとして住み込み働きをする浪人がいる。その男、方治は来歴不明ながら笛の巧みさや腕が立つことを買われ、見世の名物となっていた。そんな彼はある日、他藩の武士 に追われている男装の少女を救う。彼女――菖蒲は藩を裏で牛耳る大悪党を打倒しようとする一族の娘で、篠田屋の楼主を頼ろうとしていたのだった。楼主から娘を任された方治は、彼女を狙う外道達と死闘を繰り広げることとなり――

■文庫本 ■定価737円(10%税込) ■2019年04月03日発行
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