疎まれ第二王子、辺境伯と契約婚したら可愛い継子ができました
王国の第二王子アンリには、生まれつき精霊が見える。だがそのせいで気味悪がられ、血の繋がった親にすら不要とされて、孤独な日々を過ごしていた。そんなある日、自分と同じく精霊が見える狼獣人の少年テオフィルが親に虐待される場面に出くわしてしまう。思わず身を挺して彼を庇うアンリ。その現場にはもう一人、テオフィルを救おうとする者がいた。それは少年の親類にあたる辺境伯グウェナエル。なんと彼は、アンリと結婚するので跡継ぎとしてテオフィルを引き取ると言い出したのだ。アンリとグウェナエルは初対面。親に疎まれる子供を救うための方便……のはずが、グウェナエルは本気でアンリに結婚を申し込み――!?
嫌われてたはずなのに本読んでたらなんか美形伴侶に溺愛されてます
執着の騎士団長と言語オタクの俺
誰もが憧れる男・エルムートと結婚し、人生の絶頂にいたフランソワ。そんな彼に、エルムートは一冊の本を渡し、言った。「オレに好かれたいのなら、少しは学を積むといい」と。渡されたのは、今では解読できる人間がほとんどいない「古代語」で書かれた本。伴侶の嘲笑と嫌がらせに絶望した次の瞬間、フランソワに前世の記憶がよみがえる。なんとフランソワは前世、ありとあらゆる言語を嬉々として学ぶ言語オタクだったのだ。その途端、嫌がらせの象徴だった目の前の本が貴重なお宝に大変身。しかも古代語の解読に熱中しているうちに、なぜかエルムートの態度まで変わってきて――