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悪魔に魂を売った外道一族という汚名を着せられ、家族もろとも処刑を言い渡された名門ティフェレト家──
処刑当日、ティフェレト家の長男であるリアンは父親から「お前だけは生き延びろ」という命を受け、修道女に扮して逃亡することに成功する。
異国の地を目指す旅の途中、空腹と疲労で動けなくなってしまったリアンは巡礼中の神父レオニスに声をかけられ命拾いするのだが、強い違和感に警戒心を解くことができなかった。
どこかで会った気がするけれど、思い出せない──
レオニスが所有する修道院で過ごす間、リアンは必死で記憶を手繰り寄せ、違和感の正体をようやく探り出す。
いつだったか、リアンが初めて社交界デビューした時のこと、しつこく口説いてきた男がいて、それが吟遊詩人に成りすましたレオニスだったことを思い出したのだ。
表向きは敬虔な聖職者として振る舞うレオニスだが、彼には稀代の男色家という裏の顔がある──
そうと分かれば、こんな危険なところにはいられない……
真夜中、忍び足で修道院を抜け出そうとするリアンだったが、背後からレオニスの冷酷な声が響く。
「リアン・ティフェレト。君に逃げ場などないはずですが」
リアンは息を呑んだ。
レオニスもまた、修道女に扮したはずの自分をティフェレト家のリアンだと見破っていたのだ──
※R18
文字数 29,135
最終更新日 2026.10.27
登録日 2026.10.19
「通報されたくなければ、僕の言うことを聞いてください」
貧乏生活に喘ぐ学園一のイケメン赤西聖夜が、軽い気持ちで登録した高収入バイトはまさかの闇だった……
指示役に脅されて侵入したターゲットの豪邸で鉢合わせたのは、見たこともないほど整った顔をした美少年──だが、その正体は分厚いメガネとマスク、長い前髪で顔を隠す学園一の陰キャ、白鳥真昼だった!?
盗むはずだった二千万円の高級腕時計を手首にはめられ、「僕だけのものになってくれますか?」と迫る白鳥から逃げ出した赤西だったが、すぐさま指示役に手柄を取り上げられてしまう。不法侵入したあげく二千万の時計を奪われてしまったという負い目から、赤西は白鳥の執拗な支配から逃れられなくなるのだが──
文字数 122,787
最終更新日 2026.10.19
登録日 2026.09.02
大学受験に失敗した20歳の響は、不本意ながらも三流大学への進学を決め、キラキラしたキャンパスライフとは程遠い無為な日々を送っている。
おまけにコミュ障で陰キャだから彼女はおろか友達もいない。
唯一の取り柄である妄想力を駆使して小説を書き続けているものの、応募する新人賞にはことごとく落選。
あまりにもつまらない。
なんの面白味もない。
──だから、死ぬことにした。
欄干に右足をかけ、両手で身を乗り出し、橋梁からまさに飛び降りようとしたその瞬間、雷撃が一閃する。
強い衝撃で後方へ吹き飛ばされた響は、橋の真ん中で目を疑う。
落ちてきたのは雷ではなく、番傘を背負った薄汚れた侍だった…
文字数 124,091
最終更新日 2026.07.25
登録日 2026.06.09
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