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なぁ、あんたなら信じられるかい?
神戸。山と海に挟まれたこのハイカラな街は、今や日本の「裏」の首都だ。
かつて京都を壊滅させた大妖怪を封印するため、陰陽寮は高校へと姿を変え、俺——安倍晴明(はるあき)は、望まない三代目の「名」を背負わされて一年ぶりにこの街に帰ってきた。
待っていたのは、校門前でパールホワイトのシーマに腰掛ける無駄にセクシーな担任・神戸りお。
「平安の三英傑が揃うとき、日ノ本は真っ赤に染まる」
彼女が吐き出す煙草の煙と不吉な予言を合図に、俺の平穏な高校生活はバラバラに解体される。
朝練の体育館で針のような殺気を飛ばす、クールビューティーな幼馴染・芦屋道満。
正義感の塊で、陽だまりのようなお節介を焼く警察一家のサラブレッド・源博雅。
そして、最新タブレットで「見たら死ぬ呪いの動画」を解析する生意気な後輩・土御門有世。
影に潜む十二天将——最強にして最凶の不発弾「騰蛇」を飼い慣らし、俺は三宮の闇を掃除する。
「やりたかないねん、こういうのは」
五芒星(セーマン)と九字(ドーマン)が交差する、現代陰陽師ハードボイルド、開演。
文字数 18,478
最終更新日 2026.06.06
登録日 2026.06.06
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