Riri

Riri

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ライト文芸 完結 短編
 「犯人は誰だ!」 怒号が飛び交う会議室の隅で、私は1人冷めたコーヒーを飲んでいた。 誰も私を見ない。 誰も私を疑わない。 だって、私は最初から存在しないも同然だから。 飲み終えたコーヒーの紙コップをぐしゃっと潰し、そのまま放置して私は会議室を出た。 誰も止めない。 誰も気付かない。 私がそこにいることなんて、誰の記憶にも残らなかった。 そうなるまでに、三年かかった。 私の名前は。
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文字数 1,905 最終更新日 2026.06.05 登録日 2026.06.05
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