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望月雪哉は姉の恋人である一ノ瀬柊のことが好きだった。
一方的に想うだけのはずだったのに、姉が交通事故で亡くなってから運命は狂い始める。
恋人を失って心が弱った柊と体の関係を持った雪哉は、自分が身代わりの存在でしかないことを知っていた。
それでも、そばにいたくて。
亡くなるまでは姉がボーカルを、柊がベースを担当するバンドのギターとして加入することになった雪哉は、ずっと柊に寄り添い続けた。
しかしある日、姉の代わりのボーカルが入ってきてから二人の関係は変わっていく。
柊に憧れていることを公言するボーカルの河村稜太は、ことあるごとに二人の間に割って入り邪魔をする。
しかし柊は特にそれを咎めず、その事実に雪哉はだんだん追い詰められていった。
そして、運命の悪戯は雪哉をさらに翻弄していく。
メジャーデビューを目前にした雪哉に、名高いプロデューサーからとある提案が持ちかけられる。
そのことが、雪哉と柊の間に大きな溝を作った。
ただ好きなだけなのに。
傷つけて傷つけられて、雪哉が最後に選んだ答えとは────
文字数 11,605
最終更新日 2026.11.01
登録日 2026.10.30
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