閑話

 家にいれば、家族がいたりテレビ観たりしちゃうし、通勤や仕事の休憩時間は短いし、はぁ、なかなか筆が進まないんだよなぁ。
 あ、ご無沙汰してます、かしわです。
 すみません、愚痴から入ってしまいました。
 ちょっとずつは進んでるんですけど、本当にちょっとずつなんですよねぇ。
「何をブツブツ云ってるんだ」
「本当にやる気、あるのか?」
 ヤバい。進まないフラストレーションで、聞こえない筈の声が聞こえる。
「ヤバいフリして逃げてるんじゃないか、こいつ」
「現実逃避?」
 それが出来れば有給貯めずに、もうとっくに完結してるかも...な?───て、誰、この声!?
「あ、やっと気付いたぞ、アーロン」
「見ちゃダメだ、ハリー。目が合ったらびょーきが伝染るぞ」
 誰がびょーきだ、誰が。てゆーか、なんでいるんだ、こいつら?
「自分の作品の主人公に対して、『こいつら』だって」
「畏れ多くも、摂政殿下だぞ」
 え、ハリーと、アーロン...?
「やっと気付いたか」
「みたいだな」
 これは...有給取って休め、てことなんだろうか?
「お前の脳がどんな状態だろうと、知った事じゃない。取り敢えず、いい加減、話を進めろ」
 うわ、アーロンなのに、胸ぐら掴んできた!
「本気を出せ、チビ!」
 ハリーに頭鷲掴みにされた!───くそぉ、そっちがその気なら...。
「お、どうするんだ、主人公を死なせるのか?」
 こうだ!
「何が起き...っ!」
 口にフタをするアーロン。さすがだな。
「...アーロン? どな───」
「しゃべったらアカンっ、ハリー!」
 やった!
「アーロン、今の───っ!」
「喋ったらアカンねん、ハリー!」
 ハリーを頭ごと、抱え込んで黙らせるアーロン。大袈裟過ぎるし、いちゃいちゃすんなよな。
「自分、するに事欠いて...何してくれてんねんっ」
 甘いよな。主人公死なせるとか、ヘタなミステリーじゃあるまいし。
「なんで関西弁やねん?」
 東北弁や九州・沖縄弁なんかは発音が命だからな。関西弁なら言葉遣いが文字でも分かり易いし、認知度も高い。出来ればズーズー弁にしたかったんだよ。いや、むしろそっちの方が面白いんだけど、知らない言葉もいっぱいあるから、関西弁で我慢してくれ。
「自分、はよ直せやっ。ハリーにこんな喋り、させられへんやろ!」
 いーじゃん、関西弁の摂政殿下。あ、文字数制限…。
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登録日 2020.05.16 22:24

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