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マリーの憂鬱番外編 第一王子の秘密①




「理屈はわかりましたがそれで全ての女性が達するかの統計は取れているのですか?」

「え!?」

閨の教師マダム・レディエは僕の質問に目をひん剥いた。

「だって必ずそれで満足するんですか?女性の身体だって十人十色でしょう?“多分”なんてそれじゃ困るんですよ。確実な方法を知りたいんです。」

先日遂に精通を迎えた僕に閨の教師がつくことになった。しかし僕の身体はマリー嬢のために綺麗なまま大切に取っておくと決めている。そして僕自身マリー嬢以外には汚くて触れないのだ。
だが知識ならいくら取り入れても無駄は無いはず。そう思って本来なら絶対接触しないこの乳牛さながらのお色気教師の講義も積極的に受けたのだがいかんせん信憑性に欠ける。

「先生、できれば検証したいのですが。僕の目の前で先生の仰った事を実践して下さる男女を技別に数組集めて貰えませんか?僕はそれを見て実践に臨みたいと思います。」

マダムはしばらく絶句していたが、数日後にきっちりと僕の指定した体位分の人数を集めてやってきた。




ふむ………あの体位は確かに女性には優しいが男の長さが足りないと悲惨だな………。

あれは間違いなく演技だな………男が喜ぶように声音を使い分けてる。

ただ激しくすれば良いってもんじゃないだろうに………可哀想に。男の気持ちを思いやってのあの反応なのだな………。


手元の紙には次々と閨事についての私なりの考察が書かれていく。


マリー嬢………待っていてくれ。僕は必ず君を満足させられる男になるからね。




第一王子ユリシス殿下の閨の教師がガーランド王家始まって以来の大人数になったのは使用人全ての秘密であった………。



登録日 2020.09.27 22:27

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2020.11.22 19:26
あわま

こんばんは。番外編、とても楽しく読ませていただきました。側から見たらドン引きですが、本人はいたって真面目だし、全てはマリーとの閨の為!の気持ちがヒシヒシと伝わり、ユーリはこのまま変わらずにいてくれと笑ってしまいました( ^ω^ )
裏話をありがとうございました☆

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