ヴェネツィアの話の余談





『マルチェロ・フォスカリーニのカーニヴァルの最悪な一週間』をお読みいただき、ありがとうございます。

例のごとく物語の補足と余談になります(ここまで読んでくださる方がいるのが奇跡ですが)。
若干6話と7話のネタバレになるかもしれませんのでご了承ください。



今回出てきた手紙のように、法律や布告の文書、報告書などではとにかく略語が多く、慣れた人間でないとすらすらとは読めません。
ヴェネツィア共和国で政治参加できるのは、25歳以上の貴族男性に限られています。マルチェロやエドアルドはまだその年齢に達していませんので、読むのに時間がかかりました(ドゥカーレ宮殿で召集があっても呼ばれていません)。
略語でよくある単語ではN.H; Nobile Huomo(貴族男性)、またG.D; GentilDonna(貴族女性)があります。個人的に気に入っているのは数字の10で、Xで表すことが多いのですが(物語では十人委員会の印としています)、たとえば12月DicembreをXbreと表記しています(12月は元は10月だったので…という話は割愛です)。
また、今回取り入れたゴンドラの船頭の歌「ゴンドラの金髪娘」ですが、原題を"La biondina in Gondoleta"といい、アントニオ・マリア・ランベルティ(1757-1832)が18世紀末の頃に作った曲になります。歌詞の内容が3番、4番とくだっていくうちにだんだんとアレなのですが、船頭の歌らしくメロディにも歌い手によって様々あるので、動画サイトなどでぜひ聞いてみてください。

さて、いよいよ件の女性を連れ出すことに成功した三人ですが、次回でようやく真相が少し明かされます。よろしければもう少々お付き合いください。


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登録日 2020.12.02 16:56

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