トベ・イツキ

トベ・イツキ

歴史小説を書いてます。三国志✕学園群像劇『学園戦記三国志』を小説家になろう・カクヨム・アルファポリスで連載中。他に『三国志 歴史解説』も執筆。

劉備と酒(後編)

もう少し詳しい宴会の様子だと、劉備の家臣に学者の許慈と胡濳という二人がいたが、この二人は仲が悪く、議論の席では感情剥き出しで罵りあい、時には鞭を出して相手を従わせようとする有り様だった。(本当に学者かこいつら?)あまりの様子に見かねた劉備は、宴会の席で、音楽を演奏する時に、酒の肴として芸人二人に彼らの争う様を真似させ、その様子を見せて二人を反省させたという。
まあ、宴会の様子がわかる話だが、劉備が酔っぱらう話ではないな。

と思ったら劉備が酔っ払った話が『龐統伝』にあった。
劉備が益州を征伐し、いくつかの勝利を得た頃、酒を盛り、音楽を鳴らして大宴会を開いた。劉備は龐統に「今日の集まりは実に楽しい」と言うと、龐統は「他国を侵略して喜ぶのは仁者のすることではない」と答えた。劉備は酔っ払っていたので腹を立て、「出ていけ」と言って龐統を追い出した。しかし、劉備はすぐ後悔して龐統を呼び戻し、「先ほどは誰が間違っていただろうか」と訊ねると、龐統は「君臣ともに間違っておりました」と答え、劉備は大笑いして、元のように宴会を楽しんだ。

おお、劉備が酒ではめ外してる話だ。
まあ、でも曹操や孫権に比べるとそこまでひどい酔い方しないなぁ。
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登録日 2021.02.24 21:34

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