爺誤

爺誤

ひたすらBLが好きです。現代、ファンタジー、アホエロ、不憫、胸糞、なんでも好きです。 よろしくお願いしますm(_ _)m

モブの俺〜ディアヴ

視点切り替えするつもりはないのですが、もしかして需要あるのかな?とペタリ。


《ディアヴ視点ちょろっと》

 こんなはずじゃなかったと誰に愚痴ればいいのだろう。

 幼い頃から他の人間よりも自分が優秀だと理解していた。だから、同じ年代の子供が愚鈍すぎて会話にもならなかった。
 友人を作れないオレを心配した母が、同じ歳の叔父を引き合わせた。アヒルはアヒル、白鳥にはなりえない、そんな気持ちを抱かせるほど叔父は素朴で地味だった。

 これが面白いと連れ回されても何一つ面白くもなく、抵抗するのも親の手前面倒でされるがまま我慢していた。何かの拍子に、使用人が洗濯中だったカーテンを勝手に持ってきた叔父はオレの頭にそれをのせた。
 乾き切っていない薄く白いカーテンは不快すぎた。いい加減無理だと思ったとき、カーテンの合間から見えた叔父が目を輝かせていた。

「可愛い。天使だ。ぼくのお嫁さん、結婚しよう?」

 そのまま誓いのキスをされて抱きしめられる。オレは男だと突き飛ばせば良かったが、できない自分が不思議で仕方なかった。
 すでにオレのほうが体格が上なのに嫁扱い? ありえない。なるなら叔父がオレの嫁だろう。家格からいってもそれが妥当だ。

 オレは半乾きのカーテンを被せられたまま、叔父と新婚ごっこをさせられた。

「おいしくなくてもちゃぶ台はひっくり返しちゃだめだよ?」

 叔父の家の小さな庭で、テーブルに見立てた岩の上に花や草で作った料理らしきものを並べて叔父が言う。民草は夫婦のうち女性が料理をするものらしいが、叔父が作っていた。本当は嫁になりたいけれど言葉を知らなくて、オレを嫁と言っているのかもしれない。
 これがオレの嫁? ありえない。侯爵家の女主人には相応しくないみすぼらしさだ。

 ……だけど、どうしてもというなら考えなくもない。
 話してみてわかったことは、叔父はオレの知らない言葉を知っていた。見下していた相手に語彙力で負けたことが悔しかった。
 そう、あとから「ちゃぶ台」を調べたが世界中のどこにもそんな言葉はなかった。流れから小さなテーブルのことだろうと推測できたが、あの中身がスカスカそうな頭に何が眠っているのか、オレの興味をひくには十分な出来事だった。
登録日 2021.03.17 10:04

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2021.03.21 12:47
爺誤
爺誤

スッキリしてよかったです(*^ω^*)

2021.03.20 13:11
唯我

どうして地味な叔父さんにひかれたのかが謎だったので、理由?馴れ初め?がわかってスッキリしました!

2021.03.17 22:40
爺誤
爺誤

おじさんはモブです!実は美青年美少年大好きですが、今回はは封印しました( ^ω^ )

2021.03.17 16:08
Kawaiileokun

素朴で地味に、ちゃんと見えてるんだ‼️叔父さん実はイケメン説、なくなりました〰️前世の記憶に引かれたのね。良かったね。

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