おぉ勇者よ、負けてしまうとは何事だ

の、一幕




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ステューたのしそう……

結婚祝い、アメリカ凱旋、FBI捜査協力(偶然の麻薬カルテル摘発)……色々な口実でワンショットを奢られ、秋のわからないで英語で何か饒舌に話をしている。人見知りのする秋は早々にリックにレスキューされたが、パートナー誘拐で幕開けた今日は何だか目まぐるしすぎて、彼の傍にいたいのも確かだ。


「気になる？」
「え、」

「Stew」
「あ、いや……楽しそうだなって」

「楽しそう……ね」
「楽しいかは、別かもだけど」


こくり、と甘めのカクテルをひとくち飲むと、同じテーブルについていたリックを見る。と、彼は何時ものバドワイザーをらっぱ飲みしながら視線を投げていた。秋の話の続きを催促するように。


「ステューって、楽しませるタイプじゃん？こう、自分が楽しいかは別として……」
「無理してる、か？」

「んー、うん……」


今日、色々あったし。
と小さくくぐもった付け足し。

それをしばらく眺めて、一度天井の大きなファンを見上げてから、リックはビンをこんとハイテーブルに置いた。


「今の話題なら、楽しそうだけどなぁ」
「あ、そうなんだ」



「君が『The Other Day, I Met a Bear』__『森のくまさん)』を上機嫌な感じで、ネコの鳴き方で歌いながらシャワーから出てきた話をいまし」
「ステュー！！！すとぉーーーーーっぷ！！！！」


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にゃんにゃんにゃん の にゃ～ん♪