「どうも、アキカゼ・ハヤテです」

「|◉〻◉)どうも、スズキです」

「それよりスズキさん聞きました？」

「|◉〻◉)何の話です？」

「なんでもね、この作者の作品が書籍化されるみたいなんですよ」

「|◉〻◉)えっと、正気ですか？」

「それは出版社さんの正気を疑ってると言う意味合いですか？　それとも作者の？」

「|ー〻ー)どっちもです」

「なるほど。私達はどちらかといえば好き勝手やってますからね」

「|◉〻◉)絶対来ないと思ってますもん」

「でも書籍化の打診が来たのは私たちにじゃあないんですよ」

「|◉〻◉)え、じゃあなんで今日僕呼ばれたんです？」

「なんででしょう？」

　閑話休題。

「そう言うことで、本日の主役のご登場です。阿久津雄介君、どうぞ！」

「どうもどうも」

「|◉〻◉)彼が書籍化を勝ち取った主人公ですか？　なんて言いますか、普通ですね」

「ひでーぜ、まぁ俺は確かに一人じゃなにも出来ないけどな」

「ほらほらいじめないの。さて話は変わるけどね、阿久津君で良かったかな？」

「雄介で平気っす」

「それで雄介君の登場する作品は、どんなストーリーなの？」

「えっと、クラスメイトごと異世界に飛ばされて。なんやかんやうまいことまとめる感じのやつっすね」

「要領を得ないね。君、説明が下手くそってよく言われない？」

「|◉〻◉)ハヤテさん、失礼ですよ。あとブーメランです」

「それは失敬。しかしあれだね。雄介君はうちのマリンとそう年が変わらないように思えるけど、親御さん心配してるんじゃない？」

「そりゃもうめちゃくちゃ心配かけてますよ。うち親父が居ないんで、母ちゃん一人で俺の面倒を見てくれてるんです。だから早く家に帰りたくて」

「でも帰れない、と？」

「ま、そんな感じっす」

「それは大変だ。もし私がその世界に干渉できたら是非とも協力してあげたいのだが」

「あ、お気持ちだけで結構っす。お噂はかねがね聞いてますよ？　なんでも世界を捻じ曲げる力をお持ちだとかで」

「え？　そうなの？」

「そう聞いてますけど違うんですか？」

「全く知らないよ。私はただ風景写真を撮影するのが趣味な年寄りさ。さ、そろそろ時間も推してるので最後に作品のタイトルでも聞いて締めようかな」

「じゃあ俺とクラスメイトが一致団結する作品「クラス転移したら…