クリスティーナ破れカブレラ

クリスティーナ破れカブレラ

私は騙され易い人間です。あなたもそのようですね。しかし、これは克服することが出来るのです。その際、教育はまったく意味がありません。私は学位を持っています。しかし、常識がなければ、学位などは無意味です。

ま、ユングだったら、この夢、如何 分析するか?知らんが、

うちのベランダが 何故か 俺の知らぬ間に無料開放されていて、誰でも 二十四時間 出入り自由。世界の分断はここに統一され、総ての境界線は溶解し、そして、曖昧な私は社会に取り込まれ還元される。よそはよそ!うちはうち!の精神は脆くも崩れ、プライドはズタズタに八ツ裂きにされた。誰ひとりとして俺の家の通行手形も許可証も持っていないのにもかかわらず、行ったり来たり、大していそがしくもないクセにあたかも慌ただしいかのようにして振る舞い、ベランダから玄関をつらぬく廊下を猛スピードで駆け抜け、俺の存在を無視しながら書類等を漁ったりしていたのだけれども、それらを眼の前にして、俺は何も出来なかった。俺はそれに対して、なにもすることが出来なかった。なにも出来ないで、それを見ていた 俺は まるで まるで 高木ブーのようではないか♪俺は高木ブーだ?いや、俺は高木ブーではないはずだ。俺の機密情報ダダ洩れ極秘情報は筒抜け、個人情報保護法は何処吹く風、そいつらの不遜な態度に俺は精神的ダメージを与えられ 心に煽られ、猜疑心とやらに苛まれていたのだけれども、そんな闖入者たちの表情は、揃ってみんな朧気だった。ベランダ側の窓の外からはパトカーの赤色灯が間歇的に家のなかを部分的に照らしまんべんなく している。事件性はない。そんな最中、俺の家のなかを縦横無尽に動きまわっていたそのうちのひとり、 ✕ ✕ ✕ ✕ 師匠を、俺は導かれし神通力によってブチノメス。後ろからむんずと首根っこを掴んで両の掌でグルグルガムのようにしてぐるぐるとまと丸めて、そのまんまおもくそ壁に叩きつけた。【続き...】


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登録日 2023.05.04 11:32

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