こぶた屋じおん

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日々少しずつ加筆しています。どうぞよろしくお願いします。

転生2回目だけど、これからどうなる?

 「どうしてこうなった!?」
もう何年になるのか、長耳のモヤシ共と戦が始まってからただ双方に憎しみだけがつのって行く。メルモと呼ばれる森に暮らす長耳族のもとを訪れていた別の森の民が、帰路の途中俺達のテリトリーに近い山の麓で魔物の襲撃を受けた。元々友好的な間柄でないとはいえ同胞の知らせに救援に駆けつけた先にいたコボルトキングの率いる群れに苦戦しながらも共闘の末になんとか退けたのだが双方にそれなりの犠牲があった。
とはいえこちらの死者はゼロ、長耳族には残念なことに2名の死者が出たのが争いの発端となる。ドワーフが魔物をけしかけたのではないかとメルモの5葉の長老共が言い出したのだ。俺はもちろん、同胞達は肌の色が変わる程に激怒した。以来である。今日は空が白む前から激しい戦闘になっていた。その長耳達の中に見慣れない奴らが混ざっているのに気付いた。魔法を詠唱しながら剣をふるっている。体力なら絶対的に俺達に利があるもののいささか分が悪くなり始めていたとき、他の長耳達より頭ふたつ分程背の高い男が目についた。奴らの頭目か、左腕に鎧?いや義手か。あいつをやれば戦局は変わる。そばを付かず離れず戦っている仲間の3人に指示を出し的をやつに絞って猛襲をかける。剣を振るっている戦士達を蹴散らして進む。俺達の速度に戦士達が狼狽の色を浮かべるのを見て笑みがこみあげてくる。この身に身体強化と痛覚無効の魔法を纏っているのだ。負けるわけがない。イケる、食らわしてやる。そう思った刹那、義手の男が青い光を放った。それが弓のようにしなり俺達に到達したとたん仲間の体がふたつに別れた。そして俺も。
左の肋骨あたりから右の骨盤まで衝撃を受けたと思ったら俺の瞳には青空と白い雲がひとつ写っていた。
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登録日 2025.03.22 13:26

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