月影 朔

月影 朔

アルファポリスの小説大賞で奨励賞を2度受賞。4月20日、初単行本『とある村の奇妙な求人広告』が発売予定。 現代の闇を描くSFホラーや江戸人情ものなど、ジャンルを越えた物語を紡ぐ。趣味はオカルト話収集。

【第17話公開中】ケント、詰む。絶望の第17話、ボツネタ供養

『双星の天賦(ギフト)』を読んでいただき、誠にありがとうございます!
無事に第17話まで公開することができました。

​さて、今回の第17話ですが……ケントにとってはまさに「絶望の始まり」の回となりました。

自信満々で乗り込んだ療養施設で、彼の力がまったく通用しないという、まさに心を折りにくる展開。

応援してくださっている読者の皆様には、もどかしい展開で申し訳ありません。

​つきましては、そんな第17話の制作裏話として、少しだけボツネタの供養をさせてください(笑)。

​【ボツネタ①:ほんの少し希望が見える展開】
本編では、ケントの力は患者の少女の「灰色の壁」に完全に弾かれてしまいました。
実は初期案では、「壁の向こうから、少女の『助けて…』というか細い声だけが微かに聞こえてくる」という展開も考えていました。
しかし、それでは親友リュウガの用意した罠の『完璧さ』と『悪意』が薄れてしまうなと。ケントにはここで「1ミリの隙もない完全な絶望」を味わってもらうため、現在の形になりました。

​【ボツネタ②:ケント、絶叫する】
全てがリュウガの仕業だと気づいたシーン。
本編ではケントは静かに青ざめ、血の気が引いていきました。
実はプロット段階では、「怒りのあまり『リュウガァァァ!』と部屋で絶叫し、机を殴りつける」なんて案もあったりしました。
ただ、彼の本質はやはり元サラリーマン。怒りを爆発させるよりも、理解が追いつかない現実に静かに凍りつき、頭の中で必死に活路を探そうとする方が「彼らしい」かなと思い、内なる絶望を描写することにしました。

​この絶望的な状況から、ケントはどうやって反撃の糸口を見つけるのか。
そして、彼を待ち受ける「罠の本当の恐ろしさ」とは何なのか。

​今後の展開も、ぜひ楽しみにしていただけると嬉しいです。

引き続き、応援のほどよろしくお願いいたします!
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登録日 2025.08.30 16:08

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