​いつも『双星の天賦（ギフト）』をお読みいただき、ありがとうございます！

最新話、第73話を公開いたしました。
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今回は、帝国の最強刺客団「チェックメイト」の第一の刺客、ガリ・カスパロフとの頭脳戦です。

強制的にチェスの駒にされ、動きを封じられたアケボシ。
この絶望的なゲームを、ケントの奇策が打ち破ります。

​今回は、そんなルール無用の決着を描いた回の裏話として、ボツネタを少しだけ供養させてください。

​【ボツネタ①：正々堂々、チェスで勝つ】
本編では、盤面そのものを破壊するという「盤外戦術」で勝利しました。
実は初期案では、「ケントが超人的な先読みと、仲間を犠牲にする覚悟の奇策を駆使し、純粋なチェスの頭脳戦でカスパロフを打ち負かす」という、正攻法での勝利も考えていました。
しかし、リュウガの創った理不尽な「ルール」そのものに反逆する《アケボシ》の在り方として、敵の土俵で勝つのではなく、土俵ごとひっくり返す方が彼ららしいと考え、現在の形になりました。

​【ボツネタ②：もっとドタバタな結末】
床が崩落するシーンですが、本編ではカスパロフ一人が落下しました。
もう一つの案として、「崩落が大規模すぎて、ケントたちアケボシのメンバーも全員一緒に穴に落ちてしまう」という、もっとドタバタで締まらない結末もありました（笑）。
階下で瓦礫に埋もれながら、みんなで「……勝った、のか？」と顔を見合わせる、というコメディタッチな案です。
ただ、チェックメイトとの初戦はケントの知略が冴えわたるクールな勝利にしたかったため、アケボシメンバーは無事に盤上に残ってもらいました。（結局、アジトは失いましたが…）


​帝国の最強戦力「チェックメイト」との戦いをはじめたアケボシ。
それは帝国との全面対決の始まりを意味します。

そして、彼らはまず新しいアジトを探さなければなりません。
（アジトが本当に必要なのかはわかりませんが…）

​次なる刺客は、一体どんな能力を持って現れるのか。
ぜひ、本編でお楽しみいただけますと幸いです。

引き続き、応援のほどよろしくお願いいたします！