月影 朔

月影 朔

時代を超え、ジャンルを越え、心を揺さぶる物語を。 現代の闇を描くSFホラー、江戸の人情を描く時代小説など。 登場人物たちと共にハラハラドキドキできるエンターテイメントを追求します。

【第一部、堂々完結!】絶望の最終話、そして感謝のボツネタ供養

いつも『双星の天賦(ギフト)』を読んでいただき、本当にありがとうございます!

​本日公開の第20話をもちまして、第一部【偽りの再会】が完結となります。
ここまで応援してくださった皆様に、心より感謝申し上げます。

​さて、その最終話ですが……
まさに親友リュウガによる「完璧な罪」が完成する、救いのない回となりました。
ケントの絶望が最高潮に達したこの話について、少しだけ制作裏話(という名のボツネタ供養)をさせてください。

​【ボツネタ①:もう少しだけ賢いケント】
本編では、ケントはリュウガの「味方だ」という言葉に最後の望みを託し、彼の罠にハマっていきました。
実は初期案では、「玉座の間に衛兵が一人もいないのはおかしい」とケントが土壇場で気づき、リュウガを問い詰める展開も考えていました。
しかし、絶望の淵にいる人間が、たとえ嘘でも優しい言葉をかけてくれる相手を信じたくなってしまう「弱さ」を描きたくて。
彼の元サラリーマンとしての危機管理能力をあえてオフにして(笑)、最後の蜘蛛の糸にすがる悲壮感を優先しました。

​【ボツネタ②:最後の抵抗を試みるケント】
国王殺しの罪をなすりつけられた瞬間、本編ではケントは為すすべもなく殴られて意識を失います。
もう一つの案として、「捕らえろ」と命令が下った瞬間に、ケントが最後の力で《物語の観測者》を発動!
兵士たちの弱点や隙を観測し、決死の逃走劇を試みる…という展開もプロットにはありました。
ですが、ここはリュウガの計画が完璧に上回る「完全なチェックメイト」を描くべきだと判断しました。
何の抵抗もできずに堕ちていくからこそ、第二部からの這い上がりがより面白くなるはず……!

​これにて第一部は幕引きとなりますが、ケントの物語はまだ始まったばかりです。

続く第二部【奈落の目覚め】では、全てを失ったケントが復讐の獣として覚醒し、最初の仲間と出会います。

​少しだけ準備期間をいただき、明日中に連載を再開する予定です。

ぜひ、絶望の底から這い上がるケントの逆転劇を、これからも見守っていただけますと幸いです。

​引き続き、どうぞよろしくお願いいたします!
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登録日 2025.08.30 23:06

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