月影 朔

月影 朔

時代を超え、ジャンルを越え、心を揺さぶる物語を。 現代の闇を描くSFホラー、江戸の人情を描く時代小説など。 登場人物たちと共にハラハラドキドキできるエンターテイメントを追求します。

【第28話公開】宿敵の最凶能力、《天賦強奪》判明。そしてボツネタ供養

いつも『双星の天賦(ギフト)』をお読みいただき、ありがとうございます!

物語の根幹を揺るがす最新話、第28話を公開いたしました。

​今回は、ケントの宿敵であるリュウガの本当の恐ろしさと、彼が創り上げた理想郷の「おぞましい真実」が明らかになる、非常に重要な回です。

​今回は、そんな戦慄の第28話の裏話として、ボツネタを少しだけ供養させてください。

​【ボツネタ①:もっと分かりやすい発見方法】
本編では、ケントは瀕死の鍛冶師ヴァルガンの「物語を追体験する」という、非常に精神的負荷の高い方法で《天賦強奪》の存在を知ります。
実は初期案では、もっとシンプルに「谷の奥にある洞窟で、過去の犠牲者が遺した手記を発見し、そこに天賦強奪のことが書かれている」という展開も考えていました。
しかし、読者の皆様にもケントと同じように、魂が引き裂かれるような「痛み」と「恐怖」を共有してほしくて…。
ただの情報としてではなく、強烈な体験としてリュウガの非道さを伝えるため、現在の形になりました。

​【ボツネタ②:天賦強奪の「弱点」】
作中、リュウガの《天賦強奪》はほぼ無敵の能力として描かれています。
もう一つの案として、この時点で「実は天賦を奪うたびに、リュウガ自身も何らかの代償を払っている」という弱点の設定を匂わせることも検討しました。例えば、彼の寿命が縮んでいる、とかですね。
ですが、今はまずリュウガを「どうやって勝てばいいか分からない」レベルの、絶対的な壁として描くべきだと考えました。
ケント(と読者の皆様)に最大の絶望を味わってもらってこそ、今後の逆転劇が面白くなるはず…!
というわけで、弱点についてはもう少し先のお楽しみとさせていただきました。


​ケントの個人的な復讐は、この谷に眠る全ての「奪われた物語」を背負うための戦いへと変わりました。

新たなる決意を固めた彼が、次に向かう先は――。

​ぜひ、本編でお楽しみいただけますと幸いです。
引き続き、応援のほどよろしくお願いいたします!
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登録日 2025.09.01 07:48

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