月影 朔

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時代を超え、ジャンルを越え、心を揺さぶる物語を。 現代の闇を描くSFホラー、江戸の人情を描く時代小説など。 登場人物たちと共にハラハラドキドキできるエンターテイメントを追求します。

【『双星の天賦(ギフト)』:第40話公開】門番エルゴ、その厄介な天賦(ギフト)の正体!そしてボツネタ供養

いつも『双星の天賦(ギフト)』をお読みいただき、ありがとうございます!
第9章の最新話、第40話を公開いたしました。

今回は、奈落の出口に立つ謎の門番「エルゴ」とついに直接対決。
ケントとルナを翻弄する、彼の厄介すぎる天賦(ギフト)の正体が明らかになります。

今回は、そんな絶望的な能力バトルを描いた第40話の裏話として、ボツネタを少しだけ供養させてください。

【ボツネタ①:もっと凶悪だった門番】
本編のエルゴは、どこか物悲しく、諦めに満ちた老人として描かれています。
実は初期案では、「灼熱地獄や極寒地獄に苦しむケントたちを見て、高笑いするサディスティックな老人」という、もっと分かりやすい悪役の案もありました。
しかし、この物語のテーマはリュウガの支配によって生まれた「被害者たちの物語」でもあります。エルゴを単なる悪人ではなく、彼自身もまた過去に囚われた悲劇の人物として描くことで、この戦いを「打倒」だけでなく「救済」の物語にしたいと考え、現在のキャラクターになりました。

【ボツネタ②:天賦名の候補たち】
エルゴの能力《昨日の天気予報》ですが、名前は最後まで悩みました。
ボツになった名前としては、
・《思い出の空模様(メモリーズ・スカイ)》
・《過去帳の気圧配置(レコード・チャート)》
・《懐古主義者の日傘(ノスタルジック・パラソル)》
などがありました(傘を持っているので)。
最終的に、能力の「過去にしか干渉できない」という決定的な弱点を名前に含ませることで、ケントが謎を解くヒントになるように《昨日の天気予報》に決定しました。

ケントは、エルゴの天賦に隠された「穴」を見抜きました。
過去を再現する老人に対し、ケントとルナは「未来」を武器にどう立ち向かうのか。
いよいよ、反撃開始です!

ぜひ、本編でお楽しみいただけますと幸いです。
引き続き、応援のほどよろしくお願いいたします!
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登録日 2025.09.02 19:57

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