月影 朔

月影 朔

アルファポリスの小説大賞で奨励賞を2度受賞。4月20日、初単行本『とある村の奇妙な求人広告』が発売予定。 現代の闇を描くSFホラーや江戸人情ものなど、ジャンルを越えた物語を紡ぐ。趣味はオカルト話収集。

【『双星の天賦(ギフト)』:第56話公開】盗まれた才能、ディーラーの真の力!そしてボツネタ供養

いつも『双星の天賦(ギフト)』をお読みいただき、ありがとうございます!
最新話、第56話を公開いたしました。

ケントとマスター・ディーラーの魂を賭けた心理戦は、ついにディーラーがその真の力を解放する、絶望的な局面へと突入します。

今回は、そんなディーラーの恐るべき力の裏側として、ボツネタを少しだけ供養させてください。

【ボツネタ①:もっと魔法っぽかった盗まれた才能】
本編でディーラーが使用したのは、「百年に一人の記憶力」と「絶対的な計算能力」という、極めてロジカルな盗まれた才能でした。
実は初期案では、もっとファンタジーらしい「数秒先の未来を視る天賦(ギフト)」や「確率そのものを捻じ曲げる天賦(ギフト)」を使う案もありました。
しかし、ケントはあくまで「軍師」。魔法のような力ではなく、「絶対に勝てないロジック」という名の、より質の悪い絶望に叩き込む方が彼らしい試練だと考え、現在の「完璧な計算機」のような能力の組み合わせになりました。

【ボツネタ②:ケント、絶望の中の閃き】
圧倒的な力の差を見せつけられ、絶望するケント。
本編ではここで幕引きとなりますが、もう一つの案として「ケントが絶望の淵で、反撃の糸口を閃く」という展開も考えていました。
例えば、「ディーラー本人ではなく、彼が使う《盗まれた才能》そのものに《物語の観測者》を使い、元の持ち主の無念に語り掛けて能力を暴走させられないか?」といった、無謀な作戦です。
ただ、今回はまずディーラーの「底知れなさ」と「絶望感」をしっかり描きたかったため、反撃の狼煙はもう少し先のお楽しみとさせていただきました。

複数の才能を操る、まさに「歩くイレギュラー」。
そんなディーラーを前に、ケントは完全に詰んでしまいました。
この絶対的な窮地を、アケボシの絆は覆すことができるのか。

ぜひ、本編でお楽しみいただけますと幸いです。
引き続き、応援のほどよろしくお願いいたします!
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登録日 2025.09.03 22:10

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