月影 朔

月影 朔

アルファポリスの小説大賞で奨励賞を2度受賞。4月20日、初単行本『とある村の奇妙な求人広告』が発売予定。 現代の闇を描くSFホラーや江戸人情ものなど、ジャンルを越えた物語を紡ぐ。趣味はオカルト話収集。

【『双星の天賦(ギフト)』:第61話公開&第十一章完結!】絆が起こした奇跡。そしてボツネタ供養

いつも『双星の天賦(ギフト)』をお読みいただき、ありがとうございます!

最新話、第61話を公開いたしました。
​この話をもって、第十一章【敗者の塔と魂のディーラー】は完結となります。

ケント、ルナ、エルゴの三人がチームとして挑んだ強敵との戦いが、ついに決着します!

​今回は、そんな《アケボシ》が勝利を飾ったクライマックス回の裏話として、ボツネタを少しだけ供養させてください。

​【ボツネタ①:ケントがコインの未来を観測する】
本編では、エルゴの《未来への羅針盤》が「コインが立つ」という奇跡の勝ち筋を予測しました。
実は初期案では、「ケントが《物語の観測者》をコインそのものに使い、コインの『物語』から最も可能性の高い未来を読み解く」という展開も考えていました。
しかし、少し影がうすい?エルゴに決定的な役割を担ってもらうことで、彼が《アケボシ》にとって不可欠な「道標」であることを示したくて。
ケント、ルナ、エルゴの三人がいることで成立する勝利を描くため、現在の形になりました。

​【ボツネタ②:もっと救いのないディーラーの末路】
本編の最後、ディーラーは仮面が外れ、どこか解放されたように「ありがとう」と呟きました。
もう一つの案として、「暴走した魂たちに逆に喰われ、ディーラー自身が魂を失い、悲鳴を上げながら消滅する」という、もっと因果応報で救いのない結末もプロットにはありました。
ですが、《アケボシ》の戦いは単なる敵の打倒ではなく、歪められた物語の「解放」であるべきだと考えました。ディーラーもまた過去に囚われた一人の人間であり、ケントたちの勝利が彼自身の魂の解放にも繋がる…という、少しだけ希望の残る幕引きを選びました。


​賭博都市に巣食う大きな歪みを正した《アケボシ》。
そして、混乱の中でケントが見た謎の青年の正体とは――。
彼らの仲間探しの旅は、まだ始まったばかりです。

​次回より、新章第十二章【記憶の美術館と影の暗殺者】が開幕します。
ぜひ、お楽しみに!

​引き続き、応援のほどよろしくお願いいたします!
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登録日 2025.09.04 07:52

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