ののひろ

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「超短編SF」62.雲上都市

都市機能の殆どを詰め込んだ超巨大な高層建築は、SF界隈では「メガストラクチャー」と呼ばれていて、わりと古いアイデアです。近未来を描いたSFの漫画やアニメ、映画やドラマなどで背景に登場します。

現実の高層建築でも問題となるのは、消費電力の莫大さです。
高層建築ってものすごいエネルギーを食うんです。ビルひとつで小さな町ひとつぶんぐらいの電力が必要になります。

したがってメガストラクチャーにおいては発電区画を設置する必要が生じます。
発電区画の設置場所は地表付近が現実的とされています。ならば、そのまわりが工場区画になることも明らかです。

ということは、地表付近は発電と工場の稼働によって常にスモッグ雲に覆われてしまうかもしれないと思いました。

スモッグ雲に阻まれて、地表から高く遠く離れた居住区画からは地表が見えないということになり、居住区画で生まれ育った子供がスモッグ雲の下になにがあるのか疑問を抱く光景が思い浮かびました。

文字数に少し余裕があったので、住人の殆どがスモッグ雲の下がどうなっているか知らなくても生きていける生活をしているため、たとえ大人でもその疑問に答えられないというオチも加えてみました。
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登録日 2025.09.13 16:17

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