『エラーコード:愛』改稿と「透明な写実」への挑戦
いつも作品をお読みいただき、ありがとうございます。
「ライト文芸大賞」では、『「しんすけ!」』が、ありがたい順位を維持できておりますこと、感謝申し上げます。連載中の長編小説『エラーコード:愛』について、少しお話しさせてください。
『エラーコード:愛』は、今年2月に執筆を始めた、私にとって人生初の長編小説です。この3ヶ月間、平均して毎日15時間、多い日には19時間近くを執筆だけに費やしてきました。
元々、私は小説家として歩んできた人間ではありません。論説やエッセイは小学生の頃から四十年以上書き続けてきましたが、若い頃から私が追究していたのは「歌」の世界でした。その世界で辿り着いたのが「透明な器」という感覚です。歌手自身を前面に押し出すのではなく、歌そのものが歌手を通して自然に流れ、聴き手がそこに自分自身の感情を自由に流し込めるような「透明な媒介」として存在すること。私はこの感覚を小説にも応用できないかと考え始めました。そこから生まれたのが、「透明な写実」という表現形態です。『「しんすけ!」』では、主人公の感情や思想をモノローグなどで説明することを避け、情景、行動、身体反応などから人物の内面を立ち上げる「透明な写実」を徹底しました。
『エラーコード:愛』は当初、主人公に感情や思想を語らせる、ロマン派的な文体で表現していました。しかし、公開して一か月が経過した時点で、この「透明な写実」を中心技法とし、長年研究してきた学術的手法を小説に応用することで、自身の文体スタイルを確立しようと決心しました。そこで、モノローグを全て削除しましたが、その時点(二か月前)ではまだ写実描写力が拙く、登場人物の想いが読者の方に伝わりにくいという課題が残されていました。そのため今回、『エラーコード:愛』の大幅な改稿を断行しました。この改稿によって、『エラーコード:愛』は、『「しんすけ!」』と同等の解像度で写実描写ができたと確信しています。
もちろん、私の執筆力はこれからも進化・洗練させていく所存です。いずれは、私にしか書けないテーマ性をこの社会に深く問いかけることができる小説家になりたいと、強く決意しています。時代も舞台も全く異なる二つの作品ですが、そこに通底している世界観を、じっくりと味わっていただければ幸いです。
「ライト文芸大賞」では、『「しんすけ!」』が、ありがたい順位を維持できておりますこと、感謝申し上げます。連載中の長編小説『エラーコード:愛』について、少しお話しさせてください。
『エラーコード:愛』は、今年2月に執筆を始めた、私にとって人生初の長編小説です。この3ヶ月間、平均して毎日15時間、多い日には19時間近くを執筆だけに費やしてきました。
元々、私は小説家として歩んできた人間ではありません。論説やエッセイは小学生の頃から四十年以上書き続けてきましたが、若い頃から私が追究していたのは「歌」の世界でした。その世界で辿り着いたのが「透明な器」という感覚です。歌手自身を前面に押し出すのではなく、歌そのものが歌手を通して自然に流れ、聴き手がそこに自分自身の感情を自由に流し込めるような「透明な媒介」として存在すること。私はこの感覚を小説にも応用できないかと考え始めました。そこから生まれたのが、「透明な写実」という表現形態です。『「しんすけ!」』では、主人公の感情や思想をモノローグなどで説明することを避け、情景、行動、身体反応などから人物の内面を立ち上げる「透明な写実」を徹底しました。
『エラーコード:愛』は当初、主人公に感情や思想を語らせる、ロマン派的な文体で表現していました。しかし、公開して一か月が経過した時点で、この「透明な写実」を中心技法とし、長年研究してきた学術的手法を小説に応用することで、自身の文体スタイルを確立しようと決心しました。そこで、モノローグを全て削除しましたが、その時点(二か月前)ではまだ写実描写力が拙く、登場人物の想いが読者の方に伝わりにくいという課題が残されていました。そのため今回、『エラーコード:愛』の大幅な改稿を断行しました。この改稿によって、『エラーコード:愛』は、『「しんすけ!」』と同等の解像度で写実描写ができたと確信しています。
もちろん、私の執筆力はこれからも進化・洗練させていく所存です。いずれは、私にしか書けないテーマ性をこの社会に深く問いかけることができる小説家になりたいと、強く決意しています。時代も舞台も全く異なる二つの作品ですが、そこに通底している世界観を、じっくりと味わっていただければ幸いです。
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登録日 2026.05.14 07:18
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