菰野るり

菰野るり

京都市在住。市バスは206番と37番、地下鉄は烏丸線だけで生きていける。好きな作家は荻原規子さんと阿部智里さん。

夜に名前を呼ばれて、について。


『夜に名前を呼ばれて』について、少し。

かなり久しぶりに、BLを書きました。

中学生から高校、BL同人誌を描いてました。友達と回し読みをして、イベントに出たり

ある意味では黒歴史
ゆうて皆通る道

どうしようもなく惹かれてしまう関係。
少し倒錯していて、でも気持ちは妙に純粋なもの。

ただ、大人になって、もう少しだけ周りの世界を書けるかもと思いまして、だから今回は、菰野るりが今18禁BLを書いたらどうなるのか、という自分自身への興味で書きました。

書いているうちに、搾取されてきた子や、自己肯定感が低い子や、親や家の縛りから抜け出せない大人や、誰かをなぜかうまく愛せない不器用な人たちのことを考えていました。

愛されたいのに、自分にはその資格がないと思ってしまう人。
愛したいのに、愛し方を間違えてしまう人。

なぜ?

この話は、オメガバースにもできたと思います。ファンタジーの貴族ものにもできたと思います。

榊原と朝比奈は、たぶんアルファ、貴族令息みたいな奴ら。月くんは、オメガのような場所に置かれる子。

でも、この話の舞台は現代日本だから、誰が番かもわからないし、男は妊娠できないし、フェロモンで行為を正当化できない。暴力は暴力。搾取は搾取。

だから私は、現代東京でBLを書いてみたかったのだと思います。

性癖やばくて、倒錯していて、歪んでて、でもどこかプラトニックな恋愛として読んでもらえたら嬉しいです。

そして、もしどこかに、月くんのような子がいるなら。あるいは、榊原のように、家や期待や自分自身に縛られている人がいるなら。

朝比奈みたいな人がいたらいいな、と思います。

望まれて生まれなくても。
愛されて育たなくても。
期待に応えなくても。
世の中に正しいと言われなくても。

でも今いる場所は自分で選べる。

知ってる地獄で理由つけて安心しなくていい。少し勇気を出せば、雑だけど優しい世界があるかもしれない。

2人で溺れて死にそうになるのは、痛くて苦くて甘いけど。自分が不幸なことにひたるのは気持ちいいけど。

お金や身体で曖昧に解決しないで
ちゃんと好きな人と対話をしよう
好きなら相手に伝わる言葉を選ぼう
それでダメでも明日は来る

読んでくださった方、ハートやお気に入り、感想、とても嬉しいです。

また番外編でお会いしましょう。
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登録日 2026.06.22 08:19

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