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【毒殺令嬢・ネタバレ補足】リリアを逃がした人と、毒殺未遂の真相

リリアを殺そうとしたのは、婚約者のエルヴィンです。

ワグセン家は婚約前からティワール侯爵家に資金援助を受けていました。表向きは両家の縁を前提にした支援でしたが、実際には借金を隠すための延命策です。婚約が進めば内情を調べられ、結婚すればリリアにも不正を知られる。けれど婚約披露後にリリアが死ねば、ワグセン家は「悲劇の婚約者」として同情を得て、支援継続や返済猶予を狙える。だからエルヴィンは、婚約披露の夜にリリアを毒殺しようとしました。

その計画を知ったのが、幼い頃からリリア付きだった侍女です。幼いリリアがお菓子を三つだけ与えられ、名残惜しそうに皿を見ておねだりした時、誰にも見つからないよう一つ増やしてくれた人でした。彼女にとってリリアは、ただ仕えるだけの令嬢ではありませんでした。

前日夜、侍女は翌日の衣装確認のため客間近くを通りかかり、エルヴィンが従者に小瓶を渡し、「明日、リリアの杯にだけ入れろ。確実に殺せ」と命じるのを見てしまいます。

しかし侍女の身分では、証拠もなく婚約者である貴族子息を告発できません。握り潰されればリリアは今度こそ殺され、自分も消される。だから侍女は屋敷外の友人と医師に助けを求め、医師が用意した死んだように見える薬を毒とすり替えました。

リリアは毒死したように見せかけられ、棺に納められます。その後、侍女の友人と医師がリリアを運び出して処置を行い、侍女は全財産を渡して服、外套、水袋、金貨を用意させました。『逃げろ』の紙を書いたのも侍女です。

安置棟に火をつけたのは侍女の友人です。棺には別人の遺体が納められていたため、エルヴィンも屋敷の者たちも、リリアは死んだものと信じました。

本編でリオを探しに来ていた人物は、この侍女の友人です。リリアが本当に生き延びたのかを心配し、後日、独断で接触を図りました。けれどリオは危険を感じて離れたため、真相を知ることはありませんでした。

リリアは、誰かが自分を逃がしてくれたことだけを胸に、リオとして生きることを選びました。数年後、リオは真相に辿り着き、ワグセン家の不正を白日の下に晒しますが、それはまた別の物語。
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登録日 2026.07.05 18:53

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