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十八歳で聖女に選ばれてから五年間。
アンナは王都の結界維持、病人の治療、巡礼者への祝福、魔道具への神聖力補充まで、無給・無休で働き続けてきた。
眠る暇さえなくても、「国のため」「神のため」「民のため」と言われれば断れない。
そうして限界まで使い潰されながらも、アンナは聖女としての仕事を続けていた。
だが、三日以上眠れないまま働かされた末、大司教から投げかけられた一言で、五年間積み重なったものがついに切れる。
もう我慢するのはやめた。
聖女を当然のように使い潰してきた教会と王国に、アンナは五年分のツケを払わせることにする。
全十話完結です。
文字数 54,709
最終更新日 2026.09.25
登録日 2026.08.29
侯爵令嬢マリアナ・ガーダリンは、一か月後に十一年間の婚約者ラドルフとの結婚を控えていた。
けれど彼女には、幼い頃から旅行記を何度も読み返し、ずっと憧れてきたものがある。
半年に一度だけ逆流する大瀑布。
夜に七色へ輝く洞窟。
空を渡る銀色の魚。
このまま結婚すれば、「いつか見に行きたい」の「いつか」は一生来ないかもしれない。
そう思ったマリアナは、自ら婚約を解消し、侍女ララノヴァと旅へ出る。
一方、突然婚約を解消されたラドルフには、なぜ彼女が自分との結婚より旅を選んだのか理解できなかった。
そして彼もまた、マリアナの見ている世界を知るため、その背を追い始める。
世界中の不思議を見たい侯爵令嬢と、なぜか追いかけてくる元婚約者の、恋と旅の物語。
全31話で完結です。
文字数 78,853
最終更新日 2026.09.13
登録日 2026.08.31
ブラック企業で働き続け、過労死した営業マン・鈴木正彦。
死後に出会った女神フライヤの“手違い”を知った彼は、それを交渉材料に異世界転生の条件を引き上げる。
そうして女神からもぎ取ったのは、あらゆる成長に一%の複利が乗り続ける規格外の能力だった。
経験値も、魔法も、スキルも。
積み重ねるほど、その成長は加速していく。
「これなら、今度こそ好きに生きられる」
そう思って異世界で第二の人生を始めた正彦だったが、事態は思わぬ方向へ転がり始める。
なぜか自分を狙う教会。
次々と送り込まれてくる追手。
そして逃亡の最中、正彦の前に白銀の髪と赤い瞳を持つ、美しいダークエルフが姿を現す。
これは、世界のために死ぬことを拒んだ男が、自ら交渉でもぎ取った『複利』を武器に生き抜く物語。
※男性向け作品です。
文字数 110,131
最終更新日 2026.09.04
登録日 2026.08.27
「君には感情がないみたいだ」
そう言われ、婚約者ディグセンから突然の婚約破棄を告げられた伯爵令嬢マリア。
けれどマリアは泣きも怒りもせず、淡々と告げる。
「承知しました。では、借金の保証も打ち切りますね」
婚約は終わっても、マリアの実家による侯爵家への支援は続く――。
なぜかそう思い込んでいたディグセンは、そこで初めて自分の選択の重さを知ることになる。
そして婚約を失ったマリアの前に現れたのは、この国でも大きな影響力を持つ若き公爵アーサル。
彼はなぜか、マリアとの距離を縮めていく――。
完璧な令嬢として生きてきたマリアが、自分でも知らなかった本当の気持ちを見つけていく、婚約破棄から始まる異世界恋愛。
全三話完結です。
文字数 10,124
最終更新日 2026.09.01
登録日 2026.08.30
十年間連れ添った婚約者ローガンから、突然婚約解消を告げられたティリリ。
他に好きな女性ができたわけでも、嫌われたわけでもない。それなのに理由だけは言わない。
堪忍袋の緒が切れたティリリは、ついにローガンの頬を平手打ちする。
「私を捨てるなら、せめて理由を言いなさい」
十年間一度も「好き」と言わなかった、不器用すぎる婚約者同士のすれ違い恋愛。
文字数 3,731
最終更新日 2026.08.07
登録日 2026.08.07
友達の輪に入ることが苦手な小学生・ひまりは、公園の花壇で、自分にしか見えない花の妖精ベルと出会う。
ところがベルは、なぜか人間の世界に迷い込み、羽も重くなって飛べなくなっていた。
ベルを妖精の世界へ帰すため、ひまりは公園に現れた不思議な「花の輪」をくぐる。たどり着いたのは、色とりどりの花や小さな住人たちが暮らす世界。しかし、そこでは異変が起き始めていた。
強がりだけれど怖がりなベルと、怖くても一歩ずつ進むひまり。
二人の小さな冒険が始まる。
文字数 49,180
最終更新日 2026.07.28
登録日 2026.07.26
王権が揺らぎ、貴族派閥の力が増しつつある王国。
エルトライン公爵令嬢ティファイナは、王太子ライオネルの婚約者として、王家を支えてきた才女だった。
けれど、春の舞踏会の夜。
大勢の貴族が見守る中、ライオネルは誰もが耳を疑う宣言をする。
婚約者として尽くしてきた日々。
積み重ねてきた失望。
そして、ずっと口にしなかった本音。
これは、王太子に選ばれなかった令嬢が、最後に一言だけ告げる物語。
全6話、当日中に完結投稿します。
文字数 15,671
最終更新日 2026.07.10
登録日 2026.07.10
全10話で完結する短期連載です。
ティワール侯爵家の一人娘リリアは、剣を好む侯爵令嬢だった。
けれど婚約披露の夜、毒入りのワインを口にした彼女は倒れ、その日の深夜、リリアの棺を安置した棟が炎に包まれる。
世間では、リリア・ティワールは死んだことになった。
しかしリリアは、森の中で目を覚ます。
そばにあったのは、質素な服、古い外套、金貨の入った革袋、そして『逃げろ』と書かれた一枚の紙。
誰が助けたのかも分からない。
誰に命を狙われたのかも分からない。
それでも、生きていると知られれば、また命を狙われるかもしれない。
だからリリアは、髪を切り、胸を布で締め、男装剣士リオとして生きることを選ぶ。
復讐はしない。
家にも戻らない。
串焼き一つに自由を感じながら、元侯爵令嬢は少しずつ、自分の足で第二の人生を歩き始める。
文字数 49,278
最終更新日 2026.07.03
登録日 2026.06.27
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