山龍遼士郎

山龍遼士郎

「さんりゅうりょうしろう」と申します。日本歴史時代作家協会会員。歴史の海に溺れてくださいまし!

【新作準備中】『長安文牒録 胡名唐牒』について

お世話になっております。山龍です。

現在、新作となる中華歴史エンターテインメント小説、

『長安文牒録 胡名唐牒』
《ちょうあんぶんちょうろく こめいとうちょう》

を準備しています。

略称・愛称、ハッシュタグは『長安文牒録』または『文牒録』でお願いいたします。

舞台は、唐の高宗期における帝都・長安。

世界各地から人、物、言葉が集まる国際都市である一方、城壁、坊門、門限、身分、通行許可によって厳格に管理された都でもあります。

本作で扱うのは、その長安を支える文書と、文書に記された「名」です。

国書、過所《かしょ》、僧籍、商人の帳簿、印章、そして唐の文字へ置き換えられた異国人の名。

一枚の文書が人の身分を定め、ときには一人の存在そのものを消してしまう。

本作は、そうした文書の歪みから事件を追う連作政治サスペンスです。

物語を担うのは三人。

主人公の陸承簡《りく・しょうかん》は、父の失脚によって没落した官僚家出身の若い書吏です。人の感情には疎い一方、筆跡や印章のわずかな異変を見逃しません。父の名を取り戻すため、危険な記録へ踏み込んでいきます。

韓懐信《かん・かいしん》は、愛想がよく人の挙動を読む若い官人です。陸承簡を守る相棒でありながら、官府から命じられた監視役でもあります。

安懐玉《あん・かいぎょく》は、西市に生きるソグド人系の若い女性です。商いと言語に通じ、役人にも臆しません。文書の力を誰より理解しながら、その記録を決して信じ切ってはいません。

陸承簡は文書から、韓懐信は人の沈黙から、安懐玉は記録されなかった事情から真実を探します。

各話は「告」「探」「謀」「断」の四段階で進みます。

真実は明らかになります。

ただし、消された名が戻っても、失われた年月までは戻りません。

苦味と哀切を残しながら、そのなかにわずかな人間への希望を描きたいと考えています。

令和8年10月11日(日)の連載開始を目標に準備中です。

『長安文牒録 胡名唐牒』を、今後見守っていただけましたら幸いです。
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登録日 2026.08.06 16:46

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