橋本 直

橋本 直

通りすがりのSF書きです

『遼州戦記 司法局実働部隊の戦い 別名『特殊な部隊』と『戦時の青春』と『初デート』と更新しました!

最新話『第34話 名を失った男達と花魁』更新しました!
日が暮れたころ豊川の街をレイチェルに一通り案内されたお蔦は元のうどん屋に戻った。
相変わらず飾り気のないうどん屋の暖簾に客商売は名を撃ってはじめて商売になると花魁時代や小料理屋を始めてからの苦労を交えてレイチェルに説教するお蔦だが、レイチェルは店の名前なんてどうでもいいし今では『特殊な部隊』の若者たちが食べに来るので客はいると笑う。
そして今の時間は何より大事な客がいるとレイチェルが言うように店が一杯の様にお蔦は驚いた。
背広姿のサラリーマン風の男がまるで知り合いのようにお蔦に声をかけてきた。
お蔦は彼に名前を訪ねるが男は名前はないし今の自分には意味がないと返した。
困惑するお蔦に自分は戦死したことになっているので家族もすでに自分の事を忘れているだろうし、軍籍が隊の存続のために必要だった嵯峨や楠木のように指名手配犯として終れない分だけ名前がない今の境遇が気楽だと言う。
そんな嵯峨の最初に率いた第一次『特殊な部隊』の隊員達の情報交換所がこのうどん屋の夜の顔だった。
お蔦を囲んで男達はあの戦いでしたことを悔い、その責を一身に背負って銃殺されたことになっている嵯峨への感謝を口にした。
そして彼らと楠木夫妻は何としてもそんな嵯峨への恩に報いるためにお蔦や『特殊な部隊』の若者たちが嵯峨を狙う敵から日常で殺されるのを防いでいると言う。
お蔦は初めて相模屋で見た一匹狼のガキと思っていた嵯峨に当時も仲間がいて、あの戦争の間もこうした部下がいて、今も彼らは嵯峨を見守っている。
そんな嵯峨が一人でないと言う事実を知ってお蔦は心強く思うのだった。

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登録日 2026.10.30 19:28

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