新緑あらた

新緑あらた

「ガンガンONLINEマンガ原作者オーディション」にて準グランプリを受賞。 ガンガンONLINEにて読切漫画『異世界召喚に“つ”いてきた!』が掲載中。

書籍版のウリ その1(二)

「書籍版のウリ その1(一)」の続きです。



ネタバレになるので詳しくは書けませんが、Web版は辛口カレー単品だったのに対し、書籍版は辛口カレーはそのままに、甘口のコールスローやちょっとしたデザート、爽やかなドリンクなどをつけてセットにしたような形です。

Web版で賛否両論あったシーンなどもすべて書籍版に収録されていますが、おそらく読んだ印象はだいぶ変わると思います。

書籍版は、プロローグ、第1章から第4章、エピローグという構成なのですが、第1章には回想として、フウマの旅立ちの日が収録されています。

(もし書籍版から入った読者が、アイリーンという可愛らしい少女に萌えていたら、そっとしておいてあげてください)

また、連載時に自分でも気になっていたオゥバァの掘り下げを行いました。特に倉庫での再登場シーンは謎めいているのを通り越して、意味不明だったため、編集様からかなり初期に修正するようにいわれたほどです。話が無茶苦茶になってて、すみません。

基本的に、主人公の活躍が増え、勇者パーティーの受難のエピソードが増え、新キャラが増え、〈天雷の塔〉まで大活躍し、本来は「元勇者パーティーの後日談」で登場するキャラが第1巻に登場していたりと、さまざまな具がマシマシになっています。

そんなの統一感がなくなるんじゃないか、と思った方…………正解です。

プロットを全面改稿し、ボツになり、全面改稿し、一部修正し、作品を書き上げた後にもエピソードごと丸々削って、別のエピソードを付け足し……という作業を気が遠くなるほどやっていました。
5回くらい過去類を見ないほどの壁にぶち当たりました。それなりにネガティブな感想でダメージを負う性格だったのですが、終わった頃には笑って流せるくらいに成長(?)しました。

同時期に連載されていた作者さんが次々に書籍化され、2巻目もすでに発売されている方もいるので、焦りというよりも、「本当に書籍化されるんだろうか……?」という不安もありました。

連載再開した時のあとがきに「無事」に書籍が刊行されそうと書いた時の思いは、結構重いです。


変なところで区切ることになりましたが、文字数の制限があるので、「書籍版のウリ その1(三)」に続きます。
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登録日 2019.06.09 14:51

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