バイオリンの話

※21話のネタバレを含みますのでご注意ください



 いつもお読みいただきありがとうございます。

 「ピザ」という食べ物が一般のレストランで食べられるようになったのは、19世紀末のマルゲリータ王妃以降ですが、ナポリではそれ以前にもフォッカッチャなどの薄いパン生地の上に何かを乗せて食べるということはあったようですね。実際今でもそうですが、統一される以前のイタリアの諸都市では、それぞれの食文化が独自に発展しており、影響し合っていたと考えられます。19世紀半ばの北イタリアでピザが食べられていたかどうかつっこまれると苦しいところですが、南方や諸外国から伝わってこないとは言い切れないので、今回マルグレーテに食べてもらっています。


 さて、念願叶ってようやくマルグレーテはテオと再会できましたね。マルグレーテはテオに女の影がないか夢でうなされるほど不安を抱いていましたが、基本的にテオは他人には興味がありません。何においても自由と音楽を優先させて生きてきたので、逆にマルグレーテはテオにとって例外的な存在であると言えます。

 二人の旅はもうちょっと続きますので、お付き合いいただければと思います。


 台風の被害に見舞われませんよう。


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登録日 2019.08.16 00:22

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