明人

明人

初めてで右も左も分かりません!よろしくお願いします!

竜騎士と竜の世話人更新しましたー

おはようございます。日明です。
あと2話詐欺をして申し訳ないですがら恐らく後1話か2話です。一応次回完結予定...どうなるかなぁ...
前回予告しておりましたレオンの竜のお世話回のアイリア視点書いていきます。今回更新の内容量少なかったので。

レオン様は毎日飽きもせずやってきては私に何かくれようとする。お暇な時間を他のことに使っていただけないかと思っていた時、レオン様の竜、アウルムの世話を任せられた。今までの流れから嫌な予感しかしないが、仕事である以上断る訳にもいかず大人しく向かった。
アウルムは竜の中でも珍しい黄金竜。世話人としては興味がある竜でもあった。
「初めまして。アウルム。私はアイリアです。何かあれば言ってください」
アウルムは私にチラリと視線を向けたが、興味なさげに視線を外した。
噂ではアウルムは随分気難しいそうだ。黄金竜らしい高貴さということだろうか。
鱗を磨いていると不意に尾が大きく動いた。顔面に直撃する動きだ。すぐにしゃがんで避ける。
「アウルム。背中でも痒いんですか?」
チッと舌打ちするような声が聞こえた。なるほど、この子は相当性格が悪そうだ。
登録日 2019.12.03 09:40

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2019.12.03 10:00
明人
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腹部の鱗を磨いているとあることに気づいた。
「アウルム体調はいかがですか?」
『何も問題はない』
そう答えるアウルムの頭の方に回り込み、頰を両手で挟み視線を合わせた。
「嘘はいけません。貴方、お腹を下しているでしょう。腹部の皮膚の色が微かに濁っています。お腹の具合が悪い証拠です」
『べ、別に騒ぐほどのことじゃない』
「竜の体調管理も世話人の役目です。今日の食事は野菜、果物を多めにして様子をみます。レオン様」
「なんだ」
「ここ一週間ほどのアウルムの食事について教えていただけますか?」
「アウルムが望むままに肉を与えるように指示を出していた」
「は...?竜は確かに肉食ですが、野生の竜も肉だけではなく草や果実を食べて自身の体の調子を整えているというのに、肉だけを延々と...?」
信じられない。竜舎にいる竜達は自由に食事することが叶わないのだから食事には気をつけてあげなければならないのに。
「い、いや、今までの世話人達は何も...」
「世話人が竜騎士様に意見するのは大変勇気がいる行為です。加えてアウルムは先程嘘をついていましたし、隠すのは得意そうです。お腹を下しているのもパッとみてでは分かりませんでしたから。ですが、私が世話人となったからにはアウルムの体調は万全にさせていただきます。構いませんね」
「あ、あぁ」
勢いもあるが、何よりアウルムの体が大事だ。それから数日アウルムを丁寧に世話していった結果以前より美しい黄金竜になった。
「鱗のツヤが違う...」
「竜の弱い部分の鱗の手入れが少し行き届いていなかったのでくすんで見えたのです。よく動く関節部分の鱗の汚れも全て落としましたのでアウルムも動きやすくなったと思います」
弱い部分は敏感で痛みと伴いやすい。気難しいこのアウルム相手では世話人達が怯えて中々手を出せなかったことも頷ける。
「それでは約束通り、アウルムの体調も万全になりましたし、本日をもってアウルムの世話は終了させていただきます」
流石にもう毎日肉だけを与えるなんてこともないだろう。そう思い帰ろうとすれば腕を掴まれた。
「ま、待て!」
「?何でしょうか」
「アウルムの世話で今日の仕事は終わりのはずだな」
「はい」
「ならば、この後食事でもどうだ」
「申し訳ありません。今日はリオス様と食事の予定がありますので」
早く会いたい。その思いで私は帰路を急いだ。

解除
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