円谷アキタ

円谷アキタ

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現代文学 完結 ショートショート
スマホを手放し、周囲を観察する少年。 ある朝、駅のホームで電車に飛び込もうとする少女に気づき、咄嗟に引き止める。 正義感ではなく「罪悪感を残したくない」という自分本位な理由だった。 少女は「ふと今なら死ねると思っただけ」と語る。 平凡な家庭で育ち、特別な不幸もない。ただ胸の中に“ぽっかり穴”があると言う。 少年は理解できないながらも、気づく。 彼女が死ねば、その穴は周囲にも広がると。 二人の短い対話の末、少女は黄色い線の内側へ戻る。 穴は埋まらない。 それでも、その日は増えなかった。
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文字数 1,976 最終更新日 2026.02.20 登録日 2026.02.20
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