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幼き日に身を隠した山中で、出会った大人に干し柿をもらった。その瞬間だけが、唯一の救いだった。
捕らえられ、売られ、陰間と成り果てた音羽。
再会した宵沢──あのとき音羽に干し柿をくれた男──の手ほどきで、陰間としての技術と自分を守る術を身につける。痛みと甘さが入り混じった二晩の教えを大切に胸に抱え、傷つき、辱められながらも必死に生き延びた音羽。どれだけ月日が経とうとも、心に残るのはあの日の甘い記憶だけ。
成長した音羽は、常連客の神楽に引き抜かれ、宵沢と同じ裏稼業へ。そして、ついに下剋上──愛と欲望、痛みと快楽が交錯する物語。
文字数 3,033
最終更新日 2026.02.07
登録日 2026.02.06
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