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恋愛 連載中 長編 R15
王国を守る「聖女」でありながら、地味な結界しか使えない“無能”と蔑まれてきたエルサ。派手な攻撃魔法を操る妹と比べられ続けた末、婚約者である第一王子レオンから一方的に婚約破棄され、国外追放を言い渡されてしまう。 だが、誰も理解していなかった。 エルサの張っていた結界こそ、王都を魔物から守る最後の要だったことを——。 行き場を失い国境で倒れたエルサを救ったのは、隣国の冷徹無比と名高い竜騎士公爵カイル。呪いによる魔力不足に苦しんでいた彼は、エルサが無意識に展開した結界に触れ、生まれて初めて安らかな眠りを得る。 「君の魔力は、世界一美味しい」 そう告げた彼は、エルサを公爵邸へ半ば強引に保護。 戸惑うエルサだったが、公爵邸で“ただの結界職人”として働くうちに、自身の力が常識外れであることが徐々に明らかになっていく。 彼女の結界は、物理攻撃無効、腐敗防止、魔力増幅まで兼ね備えた規格外の万能結界だったのだ。 一方その頃、エルサを失った母国では防衛結界が急速に弱体化し、魔物被害が拡大。ようやく事態の深刻さに気づいた王子たちは、傲慢にもエルサを連れ戻そうと隣国へ押しかける。 しかし—— 「私の妻に触れるな」 冷然と言い放つカイルに守られ、エルサは初めて自分の意思で告げる。 「……私は、戻りません」 十年分の理不尽に、静かな決別を。 無能と追放された聖女の、遅すぎた評価逆転劇。 これは、地味だと思われていた少女が本当の価値を取り戻し、最強の竜騎士に溺愛されながら、自分の居場所を選び直す物語。
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文字数 37,084 最終更新日 2026.03.02 登録日 2026.02.20
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