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王女が執着した相手は、ただ一人、公爵だった。
乱暴者として恐れられる王子と、誰にも懐かず腫れ物のように扱われていた幼い王女。
そんな兄妹の後見人となったのは、豪快な騎士団長と、美丈夫と謳われる若き公爵だった。
出会いを経て、王子は少しずつ変わり始める。
そして誰にも心を開かなかった王女は、公爵に心を許すようになった。
それは誰もが望んだ変化――のはずだった。
「頼みの防壁は、陥落した」
王女の変化はやがて王宮の均衡を静かに揺るがしていく。
王子と王女を見定める諸侯の思惑もまた、静かに動き始める。
王女殿下が、どなたかに心を許されたことがありましたか――あなた以外に。
これは幼い兄妹の成長と、王宮に静かに広がっていく歪な愛情の物語。
文字数 59,629
最終更新日 2026.06.27
登録日 2026.06.26
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