【完結】悪役令嬢アナスタシアは破滅を嗤う

「破滅って、美しいと思うの。」

転生先は乙女ゲームの世界。
待ち受けるのは、悪役令嬢アナスタシア・アーベントローゼの破滅ルート。
王太子に婚約破棄され、断罪され、貴族社会から追放される未来――
そう、筋書き通りなら、私には美しく崩れ落ちる役目が待っているはずだった。

けれど。

なぜか王太子は優しく微笑み、
聖女は友人のように慕ってきて、
騎士団長も、宰相の息子も、神殿の聖務官も、商会の御曹司も、魔導院の主席までもが――
揃いも揃って私を囲い込み始めた。

破滅を探して歩き回るほど、なぜか好感度ばかり上がっていく世界。
そのうち、破滅のはずの筋書きは、幸福という名の牢獄にすり替わっていた。

破滅を望んでいたはずの私が、いつの間にか幸せに閉じ込められていく、皮肉と内省の悪役令嬢物語。
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