拝啓、婚約者様。ごきげんよう。そしてさようなら
公爵家を継ぐ予定の婚約者がいながら、だ。
クロエの婚約者、クライヴ・コンラッド公爵令息は、婚約が決まった時から一度も婚約者としての義務を果たしていない。
クライヴは、ずっと義妹のファンティーヌを優先するからだ。
「ファンティーヌが熱を出したから、出かけられない」
「ファンティーヌが行きたいと言っているから、エスコートは出来ない」
「ファンティーヌが」
「ファンティーヌが」
だからクロエは、学園卒業式のパーティーで顔を合わせたクライヴに、にっこりと微笑んで伝える。
「私のことはお気になさらず」
娘クロエさんも母に倣い、完無視、は如何かと♪
しっかし、奥さん限定ポンコツ症候群に効く薬、何か無いかなぁ… 周りもその度に振り回されて大変ねぇ…
クロエさんは最大の被害者ですから、帝都の中心で父様の馬鹿やろうー! と叫んでも、品位は棚上げ無視で不敬にはならないかと存じますです♢ もしかしたらシリルさんも便乗して咆哮するかもですし〜 ぷぷぷ〜
ある意味たいした理由じゃなくてよかったかも。これが本当に国家レベルでのパワーバランスが原因だったら、本当にシリルとの結婚は絶望的でしたが、こんなくだらないことだったなら即結婚でもいいと思います。
でも女の1年はかなりの代償だからね。倍返ししないと割に合いませんね。
私も後1年無視の刑賛成です(笑)
【妄想劇場〜クロエside】
「……と言われまして……」
お父様の巫山戯た発言をお母様に報告と、もう2年くらい無視するよう頼みに、お母様の私室へ来たのですが、お母様は何かを紙に書き、書き終わってから……
「えぇ、知ってるわ」
「あらご存知でしたか」
「だからね、女々しいあの人と離縁して、マキシミリオン陛下の第二妃になろうと思ってるの」
「あらそれは良い考えですわね」
「あはははは」「おほほほほほ」
その後、お母様は紙を破って暖炉に捨てた。
少しばかりの雑談の後、退室した。
紙にはこうあった。
『聞かれているわ、話を合わせて』
ミスリードを招くにしても。迂闊すぎるでしょ?
数値⇛話数
1>私、クロエ・ルーペンスは、子爵令嬢だ。
4>婚約者様は、子爵令嬢の私には(略
↑クライヴがどう認識してるかだから、セーフ?
6>その上、私は子爵令嬢。
6>「ふふっ。たかが子爵令嬢風情が(略
↑クライヴがどう認識してるかだから、セーフ。
13>お前が後継候補になれたのは、ルーペンス子爵令嬢が婚約者になるというのが条件たったのだ。
13>何故その方が、ルーペンス子爵令嬢ではないと分からない?」
↑アウト?セーフ?
13>「世の中に黒髪黒目のご令嬢が、ルーペンス子爵令嬢だけだとでも思っているのか!
15>ルーペンス子爵令嬢との婚約がなくなった今、(略
17>二人とも、ルーペンス子爵令嬢及びルメキオール様への不敬の罰として、(略
18>私がルーベンス子爵令嬢を名乗ってるのには、(略
18●顔合わせの時に、申し上げますた通り、私はルーベンス子爵です」
自身が吐いた唾を飲み込むなよ!!
お前は散々「子爵令嬢ごときが……」って言ってただろうが!!
ならお前も「たかが王国の公爵子息ごときが……」といわれても仕方ないだろが!!💢👎
それにあくまでも公爵”令息”であって、公爵では無いのだから公爵家当主すら頭が上がらない上位者に対してありえない事ばかりしていただろう??
そのつけはきっちり払え!!💢👎
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