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第38話
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「おいしい! さすが王宮のケーキ!」
「……ケーキを食わせてやるって言われても、俺以外について行くなよ」
私は、お子様じゃないのだけど!
事件を解決し、私達は聞き取りの為に王宮へ連れてこられた。犯人であるタシデホア先生は、今頃取り調べを受けている事でしょう。
私達は、とりあえずここで待機するように言われ、ケーキまでご馳走になっているってわけ。
にしても、馬車の中ではないと言うのになぜに隣に座る。
「それにしてもあの先生、私をそんなに逆恨みしていたのかな?」
「逆恨みね。女だから? 自分の人生を棒に振る行為だぞ。隠れて意地悪するならわかるけど。バレたら言い訳できないだろう」
「そうよね。バレバレよね。他の魔法博士の居る前だものね」
「……もしかして、自分がした事が他の魔法博士達もわかっていると思ってる?」
「え? 気づいてないの?」
なぜかレオンス様がジド目になった。
「気づいていたら魔法博士達は何か言って来るだろうに」
言って来る? 何を?
「え? もしかして怒られる?」
「は? マジか……。あのな、吸収魔法も確かに使えるだろうけど、あれはできないからな!」
「え? レオンス様が!?」
やったぁ。レオンス様に勝てる魔法があった!
「俺は出来るにきまっているだろう」
なんですとー。ぬか喜びさせやがって!!
「何を言われるっていうのよ」
「どうやったとか、どんな原理だとか、根掘り葉掘り」
「うん? やり方を問われるって事?」
「言っただろう。出来ないって」
自分も私も出来るのに、先生方が出来ないの確定なんだ。
「はあ。もっと自分が凄いって気づけよ」
右手で額を抑えつつ大袈裟にため息をついた。
凄いかぁ。まあ確かに全種類の適性はあるよ。でも、今日の事で適性がなくても使えると、レオンス様が示したんじゃない。
「適性がない魔法も使ったじゃない。全属性を使えるじゃないの」
「まあな。闇属性以外はな。だけど俺の場合、光と火以外は、持続性はない」
「そうなの?」
「使い続けて10分ぐらい?」
それだけ使えれば十分なのではないかしら!
「彼らが出来るのは、教科書に載っている事だけだ。君がやった様な魔法の使い方はしないだろう。その為の魔法陣だろう」
「なるほど。そうよね」
私は納得と頷く。
魔法陣が使えないから自分でしたのだもの。そうよね。
「俺達が、教科書以外の使い方をするのは転生者だからだろう」
「わぁ。聞こえるって!」
壁際に侍女と騎士が立っている。興味なさそうにしているけど、聞いた話は報告されるかもしれない。
「大丈夫だ。風魔法を展開して、言葉を濁している。だから話し声は聞こえるけど、何を言っているかはわからないだろう」
なにか魔法を展開しているとは思っていたけど、そんな事も出来るんだ。そういうのお得意なのですね。
「お待たせしました」
ノックと共に宰相のガムン公爵と先生の二人が部屋に入って来た。
ガムン公爵は、茶色の髪に顎髭を生やしている。灰色の鋭い瞳で、ちょっと強面の人。
私達は立ち上がり軽く礼をする。
三人は、私達が座る向かい側のソファーに腰を下ろした。私達も座りなおす。
「まず、今回の話をする前に、この様な事がありましたら殿下達に声を掛ける前に、先生方に伝える様にお願いしたい」
「はい。申し訳ありませんでした。ですが、誰が犯人かわからなかったものですから」
いや理由は違うよね。魔法の実演よね?
「そうか。なら次からは私に言いなさい」
「え……」
つい驚いて声がでちゃった。
いやいやいや、無理でしょう。時間がない時には特に!
「そのように致します」
にっこり令息スマイルね。
「で、タシデホア先生なのだが、君達に嵌められたと言っている」
嵌められたですって!?
「彼は、彼女に……ココドーネ嬢に魔法陣を消す様に頼まれたと」
「私にですか!?」
どういう事? しかもなぜタシデホア先生に頼むのよ。描いた先生は別よ。
「消しに行ってみれば、あなた達が待ち構えていたというではありませんか」
「私達が先生を嵌める為に、あんな茶番を起こしたと言うのですか? 私達に先生を嵌める理由がありません」
茶番って、自分で立てた計画でしょうに。
「私もそう思った。だがなぜか暴風雨の魔法陣が描かれていたらしい。本来あそこには、水魔法の魔法陣だったはずだと」
なにそれ。私達が魔法陣を描いて待ち構えていたというの?
「彼が言うには、殿下達に二人の魔法の凄さを見てもらう為ではないかと言っていたが? レオンス殿は殿下達を誘ったとか」
うわぁ。あんな誘い方るすから裏目に出たじゃないの。
「なるほど。そう来るか」
レオンス様が呟いているけど、これどうするのよ!
結局私達、疑われているじゃないの。
まあガムン公爵の言う通りよね。なぜ他国の王子なのよ。
伝え方も凄かった。
風魔法に声を乗せて、誘い出したのだから。
『バビット様。レオンスです。これから秘密裏の魔法ショータイムにご招待したいと思いますが、いかがでしょうか』
――よ!
で、呼び出した所に、仲良し三人組殿下とそのお付きが来て、ステージで起きた事を話し、証拠を消しに来るだろう犯人を捕らえると言えば、ベビット殿下だけではなくイルデフォンソ殿下にマルシアール殿下も一緒に来る事になった。
ただ、結界で守れる人数に制限があった為に、護衛にレオ様だけ付いてくる事になったのよね。
「……ケーキを食わせてやるって言われても、俺以外について行くなよ」
私は、お子様じゃないのだけど!
事件を解決し、私達は聞き取りの為に王宮へ連れてこられた。犯人であるタシデホア先生は、今頃取り調べを受けている事でしょう。
私達は、とりあえずここで待機するように言われ、ケーキまでご馳走になっているってわけ。
にしても、馬車の中ではないと言うのになぜに隣に座る。
「それにしてもあの先生、私をそんなに逆恨みしていたのかな?」
「逆恨みね。女だから? 自分の人生を棒に振る行為だぞ。隠れて意地悪するならわかるけど。バレたら言い訳できないだろう」
「そうよね。バレバレよね。他の魔法博士の居る前だものね」
「……もしかして、自分がした事が他の魔法博士達もわかっていると思ってる?」
「え? 気づいてないの?」
なぜかレオンス様がジド目になった。
「気づいていたら魔法博士達は何か言って来るだろうに」
言って来る? 何を?
「え? もしかして怒られる?」
「は? マジか……。あのな、吸収魔法も確かに使えるだろうけど、あれはできないからな!」
「え? レオンス様が!?」
やったぁ。レオンス様に勝てる魔法があった!
「俺は出来るにきまっているだろう」
なんですとー。ぬか喜びさせやがって!!
「何を言われるっていうのよ」
「どうやったとか、どんな原理だとか、根掘り葉掘り」
「うん? やり方を問われるって事?」
「言っただろう。出来ないって」
自分も私も出来るのに、先生方が出来ないの確定なんだ。
「はあ。もっと自分が凄いって気づけよ」
右手で額を抑えつつ大袈裟にため息をついた。
凄いかぁ。まあ確かに全種類の適性はあるよ。でも、今日の事で適性がなくても使えると、レオンス様が示したんじゃない。
「適性がない魔法も使ったじゃない。全属性を使えるじゃないの」
「まあな。闇属性以外はな。だけど俺の場合、光と火以外は、持続性はない」
「そうなの?」
「使い続けて10分ぐらい?」
それだけ使えれば十分なのではないかしら!
「彼らが出来るのは、教科書に載っている事だけだ。君がやった様な魔法の使い方はしないだろう。その為の魔法陣だろう」
「なるほど。そうよね」
私は納得と頷く。
魔法陣が使えないから自分でしたのだもの。そうよね。
「俺達が、教科書以外の使い方をするのは転生者だからだろう」
「わぁ。聞こえるって!」
壁際に侍女と騎士が立っている。興味なさそうにしているけど、聞いた話は報告されるかもしれない。
「大丈夫だ。風魔法を展開して、言葉を濁している。だから話し声は聞こえるけど、何を言っているかはわからないだろう」
なにか魔法を展開しているとは思っていたけど、そんな事も出来るんだ。そういうのお得意なのですね。
「お待たせしました」
ノックと共に宰相のガムン公爵と先生の二人が部屋に入って来た。
ガムン公爵は、茶色の髪に顎髭を生やしている。灰色の鋭い瞳で、ちょっと強面の人。
私達は立ち上がり軽く礼をする。
三人は、私達が座る向かい側のソファーに腰を下ろした。私達も座りなおす。
「まず、今回の話をする前に、この様な事がありましたら殿下達に声を掛ける前に、先生方に伝える様にお願いしたい」
「はい。申し訳ありませんでした。ですが、誰が犯人かわからなかったものですから」
いや理由は違うよね。魔法の実演よね?
「そうか。なら次からは私に言いなさい」
「え……」
つい驚いて声がでちゃった。
いやいやいや、無理でしょう。時間がない時には特に!
「そのように致します」
にっこり令息スマイルね。
「で、タシデホア先生なのだが、君達に嵌められたと言っている」
嵌められたですって!?
「彼は、彼女に……ココドーネ嬢に魔法陣を消す様に頼まれたと」
「私にですか!?」
どういう事? しかもなぜタシデホア先生に頼むのよ。描いた先生は別よ。
「消しに行ってみれば、あなた達が待ち構えていたというではありませんか」
「私達が先生を嵌める為に、あんな茶番を起こしたと言うのですか? 私達に先生を嵌める理由がありません」
茶番って、自分で立てた計画でしょうに。
「私もそう思った。だがなぜか暴風雨の魔法陣が描かれていたらしい。本来あそこには、水魔法の魔法陣だったはずだと」
なにそれ。私達が魔法陣を描いて待ち構えていたというの?
「彼が言うには、殿下達に二人の魔法の凄さを見てもらう為ではないかと言っていたが? レオンス殿は殿下達を誘ったとか」
うわぁ。あんな誘い方るすから裏目に出たじゃないの。
「なるほど。そう来るか」
レオンス様が呟いているけど、これどうするのよ!
結局私達、疑われているじゃないの。
まあガムン公爵の言う通りよね。なぜ他国の王子なのよ。
伝え方も凄かった。
風魔法に声を乗せて、誘い出したのだから。
『バビット様。レオンスです。これから秘密裏の魔法ショータイムにご招待したいと思いますが、いかがでしょうか』
――よ!
で、呼び出した所に、仲良し三人組殿下とそのお付きが来て、ステージで起きた事を話し、証拠を消しに来るだろう犯人を捕らえると言えば、ベビット殿下だけではなくイルデフォンソ殿下にマルシアール殿下も一緒に来る事になった。
ただ、結界で守れる人数に制限があった為に、護衛にレオ様だけ付いてくる事になったのよね。
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