13 / 127
2・王城にて
6
しおりを挟む
運命のつがい。
その言葉とともにエミールは、サーリーク王国でのオメガの位置づけを教えてもらった。
曰く、運命のつがいとは一度出会ってしまえば二度とは離れられないほど強烈に惹かれ合う、魂の結びつきを持つアルファとオメガのことだという。
そしてサーリーク王国では、希少なオメガ性を持つ者を国の宝とし、つがいを持つまでは手厚く保護されるらしい(つがって以降はその相手に保護の義務が課せられるとのことだ)。
それは、教本に書かれていた内容とあまりに違っていて、やはり自分は騙されているのではないかとエミールの中で再び猜疑心が膨らんできた。
バース性に対する知識は乏しいながらもエミールは、オメガというのは最弱の第二性で、底辺に位置するものだという認識であった。事実、ヴローム村の教本ではそのように記されていた。
エミールがそう言うと、クラウスが背筋を俄かに引き締めて、不機嫌な空気を漂わせた。
「エミール。きみの村には学舎があるのか」
「学舎というか、孤児院の一室を教室にして、大人たちが代わる代わる文字や算術を教えに来てくれました」
「教本はどうしていた?」
「孤児院にあるものを使っていました」
「古いものをずっと使いまわしていたのか?」
なにが聞きたいのだろうと思いつつ、エミールは首を横に振る。
「使いまわすものも勿論ありましたが、定期的に新しいものに入れ替えてもらってます」
エミールの返事を聞いたクラウスが、顎先に指を当て、蒼い瞳にエミールを映した。
「それは誰が入れ替える?」
「え……誰がって……」
エミールはすこし肩を引き、隣のファルケンに目をやった。
ファルケンが小さな頷きを返してくる。素直に話せということか。なにを探られているのかわからないままに、エミールはファルケンに促されて口を開いた。
「孤児院に出入りする大人はたくさん居て……ああ、でも、教本を買ってきてくれるのは主にアダムでした。彼は、定期的に王都へ行ってたから」
ヴローム村はサーリーク王国の西の端、隣国オシュトロークとの境に位置する、辺鄙な田舎村だ。だから外の人間との交流はほとんどない。村の住人も外へ出る機会は乏しかったが、アダムだけは一年の内の数か月、王都へと出かけるのが常だった。
「アダム」
その名を口にして、クラウスがロンバードに目配せをする。ロンバードが片眉を上げてそれに応じた。
「あの、アダムが、なにか?」
「いや。ではきみのオメガに関する知識は、そのアダムという男が持ってきた本から得ていたというわけだな」
「……はい」
「オメガは卑しい底辺の存在だと?」
「そう記されていましたから」
「そんな悪書は燃やしてしまえ」
クラウスが不快感も露わに吐き捨てた。
なぜオメガでもない彼がそれほどに怒りを覚えるのか。
「バース性の教本は多分その一冊のみでした。それに、教本があったというだけで、大人たちからアルファやオメガの話を聞いたことはなかったですし」
ヴローム村での教育が悪いと言われている気がして、エミールは早口で補足した。
確かに王都の学舎のような高度な教育は受けていないが、劣っているとは思われたくない。王都の孤児院に移ったという子どもたちのことが俄かに心配になってきた。田舎村の出身で肩身の狭い思いをしているのではないか。頭が悪いといじめられているのではないか。
いますぐにでも子どもたちのところへ行きたいと思ったが、クラウスの話はまだ終わりではなかった。
「きみのオメガに関する知識が浅く偏っていることはわかった」
「でもそれで困ることはありませんでした」
「それは過去の話だろう。いまのきみはオメガだ。そしてオメガは我が国の宝として保護される」
一度言葉を切ったクラウスが、蒼い瞳でひたとエミールを見つめ、告げてきた。
「エミール。今日からきみはこの王城で、私の庇護下に入ることになる」
「はぁ? なんでそうなるんです」
「きみがオメガで、そして私の運命だからだ」
「お断りします。ルー、行こう」
エミールはさっさと立ち上がり、ファルケンの腕を引っ張った。ファルケンの指先がピクっと動いた。
「だからその殺気……」
はぁ、と溜め息をこぼしたファルケンが、エミールの手をほどいてソファを二度叩き、座るように促してくる。
「エル、落ち着け。俺は、そのひとの言う通りにした方がいいと思う」
「なんでっ!」
村の大人たちと対等に渡り合っていたファルケンが、まさか身分や権力におもねるのかとエミールは気色ばんだが、幼馴染は飄々とした態度で指を一本ずつ立ててゆく。
「ひとつ、おまえはオメガになったばかりでまだ不安定だ。ひとつ、いまは村には帰れない。ここを出て行ったとして、俺たちに行く当てはない。ひとつ、チビどもの面倒も見てもらう必要がある。それに俺たちには金もないし仕事もない。クラウス王子の申し出を受けて、保護してもらうのが一番いい」
冷静にいまの状況を分析したファルケンに、エミールは反論することもできずに唇を噛んだ。
押し黙ったエミールにダメ押しするように、ファルケンが言葉を足す。
「もうひとつ。おまえを運命のつがいと言う王子が、おまえに害を成すことはない。ここが一番安全だ」
エミールはファルケンを睨みつけた。
「安全ってなんだよ」
「言葉通りの意味だ。エル。俺やチビたちが路頭に迷わないように、上手く王子の気を引いてくれ」
ひそひそと囁かれた内容に、エミールは眉をしかめた。
その言い方は卑怯だ。そんなふうに言われて、エミールが断れるわけがない。
「エル。頼む」
ダメ押しのように、ファルケンが片手を立て、エミールを拝んだ。
どの道ファルケンの言う通りだ、と思う気持ちもあった。帰る村もなく貯金もない自分たちが生きてゆくためには、いまは誰かの庇護が要る。
「……わかりました。しばらくの間、お世話になります」
エミールは渋々、クラウスへと頭を下げた。
「礼をとる必要はない。きみをまもるのは私の役目だ」
「他の子どもたちもまもってください」
「無論、そうしよう」
「あと、ファルケンも」
「……承知した」
クラウスが重々しく頷いた。隣でファルケンの指先がまたピクリと動いた。
エミールには察知できない、殺気とやらをまた感じとったのか。そんな物騒な男の下が安全だなんて、なぜそんなことをファルケンは思ったのだろう。
不思議に思いながらエミールは、黒衣の男を改めて見つめた。
騎士団の紋章の入った黒い制服は、クラウスの端正な美貌を引き立たせるための衣装のようにも見えた。
盾と剣、そして軍神フォルスが騎乗していたという天馬をモチーフにした紋章。それを眺めていたら、ふと、見失っていた疑問を思い出した。
そもそも騎士団は、なぜ、ヴローム村に来たんだろうか?
国境沿いとはいえ特段重要な土地でもない、田舎の小さな村に、なぜ。
エミールがそれを問おうと口を開きかける前に、クラウスが先に言葉を発していた。
「私からも、ひとつ」
彼はひどく真面目な顔つきで、ひどく真剣な声音で、切り出した。
「エミール。私と結婚してくれ」
この突然の求婚には、エミールのみならずロンバードもぎょっとしたように飛び上がった。
「隊長っ! ばっ……こっ……この馬鹿っ!」
飲み込みきれなかったのだろう。一国の王子を馬鹿呼ばわりした大男は、立ち上がってなにかをしようとしたクラウスを羽交い絞めし、押さえつけた。
「なにしようとしてんですかアンタそれはダメですマジでダメです、せめて調査が終わるまではダメですって!」
がなりたてるロンバードの声に意識を吹き飛ばされそうになりながら、エミールは、横目でファルケンを睨みつけた。
「ルー。本当に安全なんだろうな?」
エミールの問いかけに、ファルケンが乾いた笑いだけを返してきた。
その言葉とともにエミールは、サーリーク王国でのオメガの位置づけを教えてもらった。
曰く、運命のつがいとは一度出会ってしまえば二度とは離れられないほど強烈に惹かれ合う、魂の結びつきを持つアルファとオメガのことだという。
そしてサーリーク王国では、希少なオメガ性を持つ者を国の宝とし、つがいを持つまでは手厚く保護されるらしい(つがって以降はその相手に保護の義務が課せられるとのことだ)。
それは、教本に書かれていた内容とあまりに違っていて、やはり自分は騙されているのではないかとエミールの中で再び猜疑心が膨らんできた。
バース性に対する知識は乏しいながらもエミールは、オメガというのは最弱の第二性で、底辺に位置するものだという認識であった。事実、ヴローム村の教本ではそのように記されていた。
エミールがそう言うと、クラウスが背筋を俄かに引き締めて、不機嫌な空気を漂わせた。
「エミール。きみの村には学舎があるのか」
「学舎というか、孤児院の一室を教室にして、大人たちが代わる代わる文字や算術を教えに来てくれました」
「教本はどうしていた?」
「孤児院にあるものを使っていました」
「古いものをずっと使いまわしていたのか?」
なにが聞きたいのだろうと思いつつ、エミールは首を横に振る。
「使いまわすものも勿論ありましたが、定期的に新しいものに入れ替えてもらってます」
エミールの返事を聞いたクラウスが、顎先に指を当て、蒼い瞳にエミールを映した。
「それは誰が入れ替える?」
「え……誰がって……」
エミールはすこし肩を引き、隣のファルケンに目をやった。
ファルケンが小さな頷きを返してくる。素直に話せということか。なにを探られているのかわからないままに、エミールはファルケンに促されて口を開いた。
「孤児院に出入りする大人はたくさん居て……ああ、でも、教本を買ってきてくれるのは主にアダムでした。彼は、定期的に王都へ行ってたから」
ヴローム村はサーリーク王国の西の端、隣国オシュトロークとの境に位置する、辺鄙な田舎村だ。だから外の人間との交流はほとんどない。村の住人も外へ出る機会は乏しかったが、アダムだけは一年の内の数か月、王都へと出かけるのが常だった。
「アダム」
その名を口にして、クラウスがロンバードに目配せをする。ロンバードが片眉を上げてそれに応じた。
「あの、アダムが、なにか?」
「いや。ではきみのオメガに関する知識は、そのアダムという男が持ってきた本から得ていたというわけだな」
「……はい」
「オメガは卑しい底辺の存在だと?」
「そう記されていましたから」
「そんな悪書は燃やしてしまえ」
クラウスが不快感も露わに吐き捨てた。
なぜオメガでもない彼がそれほどに怒りを覚えるのか。
「バース性の教本は多分その一冊のみでした。それに、教本があったというだけで、大人たちからアルファやオメガの話を聞いたことはなかったですし」
ヴローム村での教育が悪いと言われている気がして、エミールは早口で補足した。
確かに王都の学舎のような高度な教育は受けていないが、劣っているとは思われたくない。王都の孤児院に移ったという子どもたちのことが俄かに心配になってきた。田舎村の出身で肩身の狭い思いをしているのではないか。頭が悪いといじめられているのではないか。
いますぐにでも子どもたちのところへ行きたいと思ったが、クラウスの話はまだ終わりではなかった。
「きみのオメガに関する知識が浅く偏っていることはわかった」
「でもそれで困ることはありませんでした」
「それは過去の話だろう。いまのきみはオメガだ。そしてオメガは我が国の宝として保護される」
一度言葉を切ったクラウスが、蒼い瞳でひたとエミールを見つめ、告げてきた。
「エミール。今日からきみはこの王城で、私の庇護下に入ることになる」
「はぁ? なんでそうなるんです」
「きみがオメガで、そして私の運命だからだ」
「お断りします。ルー、行こう」
エミールはさっさと立ち上がり、ファルケンの腕を引っ張った。ファルケンの指先がピクっと動いた。
「だからその殺気……」
はぁ、と溜め息をこぼしたファルケンが、エミールの手をほどいてソファを二度叩き、座るように促してくる。
「エル、落ち着け。俺は、そのひとの言う通りにした方がいいと思う」
「なんでっ!」
村の大人たちと対等に渡り合っていたファルケンが、まさか身分や権力におもねるのかとエミールは気色ばんだが、幼馴染は飄々とした態度で指を一本ずつ立ててゆく。
「ひとつ、おまえはオメガになったばかりでまだ不安定だ。ひとつ、いまは村には帰れない。ここを出て行ったとして、俺たちに行く当てはない。ひとつ、チビどもの面倒も見てもらう必要がある。それに俺たちには金もないし仕事もない。クラウス王子の申し出を受けて、保護してもらうのが一番いい」
冷静にいまの状況を分析したファルケンに、エミールは反論することもできずに唇を噛んだ。
押し黙ったエミールにダメ押しするように、ファルケンが言葉を足す。
「もうひとつ。おまえを運命のつがいと言う王子が、おまえに害を成すことはない。ここが一番安全だ」
エミールはファルケンを睨みつけた。
「安全ってなんだよ」
「言葉通りの意味だ。エル。俺やチビたちが路頭に迷わないように、上手く王子の気を引いてくれ」
ひそひそと囁かれた内容に、エミールは眉をしかめた。
その言い方は卑怯だ。そんなふうに言われて、エミールが断れるわけがない。
「エル。頼む」
ダメ押しのように、ファルケンが片手を立て、エミールを拝んだ。
どの道ファルケンの言う通りだ、と思う気持ちもあった。帰る村もなく貯金もない自分たちが生きてゆくためには、いまは誰かの庇護が要る。
「……わかりました。しばらくの間、お世話になります」
エミールは渋々、クラウスへと頭を下げた。
「礼をとる必要はない。きみをまもるのは私の役目だ」
「他の子どもたちもまもってください」
「無論、そうしよう」
「あと、ファルケンも」
「……承知した」
クラウスが重々しく頷いた。隣でファルケンの指先がまたピクリと動いた。
エミールには察知できない、殺気とやらをまた感じとったのか。そんな物騒な男の下が安全だなんて、なぜそんなことをファルケンは思ったのだろう。
不思議に思いながらエミールは、黒衣の男を改めて見つめた。
騎士団の紋章の入った黒い制服は、クラウスの端正な美貌を引き立たせるための衣装のようにも見えた。
盾と剣、そして軍神フォルスが騎乗していたという天馬をモチーフにした紋章。それを眺めていたら、ふと、見失っていた疑問を思い出した。
そもそも騎士団は、なぜ、ヴローム村に来たんだろうか?
国境沿いとはいえ特段重要な土地でもない、田舎の小さな村に、なぜ。
エミールがそれを問おうと口を開きかける前に、クラウスが先に言葉を発していた。
「私からも、ひとつ」
彼はひどく真面目な顔つきで、ひどく真剣な声音で、切り出した。
「エミール。私と結婚してくれ」
この突然の求婚には、エミールのみならずロンバードもぎょっとしたように飛び上がった。
「隊長っ! ばっ……こっ……この馬鹿っ!」
飲み込みきれなかったのだろう。一国の王子を馬鹿呼ばわりした大男は、立ち上がってなにかをしようとしたクラウスを羽交い絞めし、押さえつけた。
「なにしようとしてんですかアンタそれはダメですマジでダメです、せめて調査が終わるまではダメですって!」
がなりたてるロンバードの声に意識を吹き飛ばされそうになりながら、エミールは、横目でファルケンを睨みつけた。
「ルー。本当に安全なんだろうな?」
エミールの問いかけに、ファルケンが乾いた笑いだけを返してきた。
465
あなたにおすすめの小説
逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。初夜で抱かれたら身代わりがばれてしまいます💦
雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
逃げた弟の身代わりとなり、
隣国の国王である溺愛アルファに嫁いだオメガ。
しかし実は、我儘で結婚から逃げ出した双子の弟の身代わりなのです…
オメガだからと王宮で冷遇されていたので、身代わり結婚にも拒否権が
なかたのでした。
本当の花嫁じゃない。
だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、
だんだん王様に惹かれてしまい、苦しくなる…という
お話です。よろしくお願いします<(_ _)>
あなたと過ごせた日々は幸せでした
蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。
愛する公爵と番になりましたが、大切な人がいるようなので身を引きます
まんまる
BL
メルン伯爵家の次男ナーシュは、10歳の時Ωだと分かる。
するとすぐに18歳のタザキル公爵家の嫡男アランから求婚があり、あっという間に婚約が整う。
初めて会った時からお互い惹かれ合っていると思っていた。
しかしアランにはナーシュが知らない愛する人がいて、それを知ったナーシュはアランに離婚を申し出る。
でもナーシュがアランの愛人だと思っていたのは⋯。
執着系α×天然Ω
年の差夫夫のすれ違い(?)からのハッピーエンドのお話です。
Rシーンは※付けます
※画像は男の子メーカーpicrewさんよりお借りしました。
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
番に見つからない街で、子供を育てている
はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。
異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。
現世の記憶は失われているが、
この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。
街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、
ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。
だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。
再会は望まない。
今はただ、この子との生活を守りたい。
これは、番から逃げたオメガが、
選び直すまでの物語。
*本編完結しました
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
殿下に婚約終了と言われたので城を出ようとしたら、何かおかしいんですが!?
krm
BL
「俺達の婚約は今日で終わりにする」
突然の婚約終了宣言。心がぐしゃぐしゃになった僕は、荷物を抱えて城を出る決意をした。
なのに、何故か殿下が追いかけてきて――いやいやいや、どういうこと!?
全力すれ違いラブコメファンタジーBL!
支部の企画投稿用に書いたショートショートです。前後編二話完結です。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる