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騎士の帰還
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鍛えられた胸板の感触。そこに頬ずりをして涙を拭い、エミールはしずかに尋ねた。
「ラス。王様に、なるんですか?」
クラウスがハッとしたように身じろぎをした。
両肩に手が添えられ、そっと引き剥がされる。
狼のように鋭い双眸。それが自分を見下ろしていた。
「……私が、実の兄と争うと言ったら、軽蔑するか?」
痛みをこらえるように問われ、エミールは笑った。
「バカですかあなたは。なんで軽蔑するなんて話になるんだよ。手伝うよ、オレも」
エミールの返答を聞いたクラウスが、驚きを隠さずに瞠目した。
「いま、なんと……」
「手伝いますよ。あなたがしたいことを、オレにも手伝わせて」
「エル」
「だってオレは」
一度を言葉を切って、息を吸い込んだ。
その単語を口にするには、すこしの勇気が必要だった。
でも、クラウスがエミールを求めてくれているから。匂いがそれを伝えてきたから。
エミールはしっかりと、告げることができた。
「オレは、あなたのつがいだから」
渾身の告白だったのに、クラウスからはなんの言葉も返ってこない。小首をかしげて男を伺うと、真顔のまま固まっていた。
この言い方では伝わらなかっただろうか?
エミールはどこぞの王子と違って愛の言葉なんて言い慣れてないから、これが精いっぱいだったのだけど。
でも、さっきのひたむきなクラウスの告白にちゃんと応えたくて、羞恥を堪えてもう一度伝えた。
「ラス、好きですよ。あなたはオレのアルファで、オレの、騎士だ」
クラウスがまばたきをもせずに、蒼い瞳にエミールを映して、胸をわななかせるように深呼吸をした。
「エル……私のつがいに、なってくれるのか?」
問いかけてくる語尾が、掠れた。その音にぞくりとするほどの色香があって、エミールは目が逸らせなくなった。
「あなた以外の誰が、オレのつがいになるんですか」
「私だ。私だけだ。エル、私のオメガ」
唇が重なった。互いに、どうしようもない衝動を抱えている。
エミールは愛を与えてくる男を抱きしめた。もう泣いているのに、もっと泣きたかった。この男がエミールのすべてだ。強くそう思った。
「エミール。愛してる。おまえを、私のものにしてもいいか?」
「あなたがオレのものになるなら」
呼び方がきみからおまえに変わっている。遠慮のない言葉遣いが尚更二人の距離を縮めたように思えて、そんなことにすら喜びを感じた。
「もうとっくにおまえのものだ」
ちゅ、と唇を啄んだクラウスが、なにを思ったかエミールから離れ、寝台を降りた。
エミールが見守る中、騎士団の制服を整え、片マントをパサリと払ったクラウスは、優雅な仕草で絨毯に跪いた。
右手は左胸に。左手は背後へ。片膝を立てて、深く頭を下げる。
騎士の最敬礼だ。
エミールはそれを、王立史の教本や絵画などで見たことはあったが、こうして実際に目にするのは初めてだった。
なぜいま、恭しい仕草で跪かれているのかまったくわからない。
エミールがポカンとしていると、クラウスが顔を伏せたままで告げてきた。
「エミール。私のつがいとなり、生涯をともにしてほしい」
これまで幾度となく聞いてきた求婚の言葉。
たぶん、どの場面でもクラウスは真剣だった。本気でエミールに「結婚してくれ」と言っていた。
けれどいまこのときほど、エミールのこころを揺さぶったりはしなかった。
なぜだろう。エミールの気持ちがクラウスの愛に追いついたからだろうか。それとも誇り高い騎士が跪いているからか。
エミールは現実味のない、ふわふわとした気分で寝台を這い、クラウスを真似るように絨毯にぺたりとしゃがみ込んだ。
「ラス。顔を上げて」
「騎士は、ゆるしがなければ動けない」
「ゆるし?」
「私の求婚を受けると言ってくれ」
生真面目な声に、エミールはふふっと笑いを漏らした。
「求婚を受けます。ラス、オレはあなたの傍に居る。あなたが王様になっても、ならなくても」
クラウスがどんな道を選んでも、エミールはきっとこの男からは離れられない。
傍に居る。それが自分にできる、最大限のことだから。
クラウスがようやく顔を上げた。その凛々しい美貌に顔を近づけ、キスをする直前でエミールは動きを止めた。
「でもひとつ、条件が」
「なんでも言ってくれ」
内容も聞かずに前のめりで了承する男の必死な様がおかしいし、奇妙な可愛さがある。
エミールは笑いをこらえながら、条件を告げた。
「あなたが任務で居なくなるときは、手紙をください」
クラウスの頬が強張った。
二人を取り巻いていた甘い空気が一変して、重々しく深刻なものになった。
そんなにいけないことを言ってしまっただろうか、とエミールは俄かに焦った。
クラウスが首を小さく横に振った。
「エル、それは……騎士団の規則は破れない」
「ファルケンには鷹を飛ばすのに、オレにはできない?」
納得できずにエミールは食い下がった。
つがいになるとまで言ったのに、まだ自分を蚊帳の外に置く気かと腹立たしい思いがこみ上げてくる。
「オレが信用できないってことですか?」
「違う」
即座に短く否定したクラウスが、苦悩を眉間に宿して、逡巡するようにもごりと唇を動かした。
「言って」
急いた口調で促すが、まだ迷う素振りを見せたから、
「言わないとつがいの件は撤回しますよ」
と半ば脅しを交えてエミールは言った。
クラウスが苦しげに眉を寄せ、それは困る、と苦渋の声を漏らして、屈した。
「……おまえに及ぶ危険は、最低限にしておきたい。だから手紙は書けない」
「あなたね、言葉が足りないってのはいまみたいなことですよ。ちゃんと説明してくれないとわからない。なんでオレが危険なんですか」
「む……そもそも騎士団の任務は、国王や宰相ら限られた者しか把握していない。我々がどこへ行きなにをするか。それは軍事機密に当たるからだ。それゆえ、任務に関しては騎士のみならずその従士にも緘口令が敷かれる」
それはエミールも知っている。だけどクラウスは、ファルケンに手紙を送っていた。ファルケンにはできて、なぜエミールはダメなのか。
「エミール。情報は最大の戦力にもなり得る。仮に我が国に敵対する国があったとして、そこに騎士団の動向が漏れればどうなるか」
「…………」
「これは、騎士団に限った話ではない。どんな情報にどんな価値を見出すか。それはその情報を扱う者次第で如何様にも変化する」
ある者にとっては屑石に見えるものが、他の者にとっては宝石になるかもしれない。それが情報の価値だ。
たとえば、とクラウスはエミールにも理解しやすいよう、今回のオシュトロークの一件で簡単な例を挙げた。
たとえば騎士団がオシュトロークに向かったという情報がオシュトロークに流れていれば、どうなったか。武装して待ち構えるか、交渉のための草案を練るか、対応を検討する時間が与えらえたこととなる。
では、サーリークの敵国に漏れればどうなるか。
第一騎士団の第一部隊が不在となり戦力が低下した王都を、侵攻の好機だと捉えて戦を仕掛けてくるかもしれない。
逆にサーリークとはまったくなんの関係もない国にとっては、騎士団の情報は無価値のものとして聞き捨てられるかもしれない。
クラウスの説明に、エミールは曖昧に頷いた。
情報云々は理解できるが、それがエミールに手紙を書かない理由になっているだろうか。
不審が表情に出たのだろう。クラウスが軽く眉を寄せて、眉間にしわを作った。
「警戒しなければならないのは、国外だけではないんだ。エル、私には敵が居る」
「……マリウス様の派閥ですか?」
「……私に関する情報は、彼らにとっては武器となる。エル、仮に私が、任務中におまえに手紙を送ったとして、それがどこからか敵に漏れたらどうなると思う」
「…………」
「それが他愛のない単なる恋文であったとしても、エミールという人物は、騎士団の規則を無視してまで私が手紙を送る相手だと、周りに認識されてしまうということだ。そんなおまえが私の情報を持っていないはずがない、と周りから見做されるということなんだ。エル、わかるか」
「ラス。王様に、なるんですか?」
クラウスがハッとしたように身じろぎをした。
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狼のように鋭い双眸。それが自分を見下ろしていた。
「……私が、実の兄と争うと言ったら、軽蔑するか?」
痛みをこらえるように問われ、エミールは笑った。
「バカですかあなたは。なんで軽蔑するなんて話になるんだよ。手伝うよ、オレも」
エミールの返答を聞いたクラウスが、驚きを隠さずに瞠目した。
「いま、なんと……」
「手伝いますよ。あなたがしたいことを、オレにも手伝わせて」
「エル」
「だってオレは」
一度を言葉を切って、息を吸い込んだ。
その単語を口にするには、すこしの勇気が必要だった。
でも、クラウスがエミールを求めてくれているから。匂いがそれを伝えてきたから。
エミールはしっかりと、告げることができた。
「オレは、あなたのつがいだから」
渾身の告白だったのに、クラウスからはなんの言葉も返ってこない。小首をかしげて男を伺うと、真顔のまま固まっていた。
この言い方では伝わらなかっただろうか?
エミールはどこぞの王子と違って愛の言葉なんて言い慣れてないから、これが精いっぱいだったのだけど。
でも、さっきのひたむきなクラウスの告白にちゃんと応えたくて、羞恥を堪えてもう一度伝えた。
「ラス、好きですよ。あなたはオレのアルファで、オレの、騎士だ」
クラウスがまばたきをもせずに、蒼い瞳にエミールを映して、胸をわななかせるように深呼吸をした。
「エル……私のつがいに、なってくれるのか?」
問いかけてくる語尾が、掠れた。その音にぞくりとするほどの色香があって、エミールは目が逸らせなくなった。
「あなた以外の誰が、オレのつがいになるんですか」
「私だ。私だけだ。エル、私のオメガ」
唇が重なった。互いに、どうしようもない衝動を抱えている。
エミールは愛を与えてくる男を抱きしめた。もう泣いているのに、もっと泣きたかった。この男がエミールのすべてだ。強くそう思った。
「エミール。愛してる。おまえを、私のものにしてもいいか?」
「あなたがオレのものになるなら」
呼び方がきみからおまえに変わっている。遠慮のない言葉遣いが尚更二人の距離を縮めたように思えて、そんなことにすら喜びを感じた。
「もうとっくにおまえのものだ」
ちゅ、と唇を啄んだクラウスが、なにを思ったかエミールから離れ、寝台を降りた。
エミールが見守る中、騎士団の制服を整え、片マントをパサリと払ったクラウスは、優雅な仕草で絨毯に跪いた。
右手は左胸に。左手は背後へ。片膝を立てて、深く頭を下げる。
騎士の最敬礼だ。
エミールはそれを、王立史の教本や絵画などで見たことはあったが、こうして実際に目にするのは初めてだった。
なぜいま、恭しい仕草で跪かれているのかまったくわからない。
エミールがポカンとしていると、クラウスが顔を伏せたままで告げてきた。
「エミール。私のつがいとなり、生涯をともにしてほしい」
これまで幾度となく聞いてきた求婚の言葉。
たぶん、どの場面でもクラウスは真剣だった。本気でエミールに「結婚してくれ」と言っていた。
けれどいまこのときほど、エミールのこころを揺さぶったりはしなかった。
なぜだろう。エミールの気持ちがクラウスの愛に追いついたからだろうか。それとも誇り高い騎士が跪いているからか。
エミールは現実味のない、ふわふわとした気分で寝台を這い、クラウスを真似るように絨毯にぺたりとしゃがみ込んだ。
「ラス。顔を上げて」
「騎士は、ゆるしがなければ動けない」
「ゆるし?」
「私の求婚を受けると言ってくれ」
生真面目な声に、エミールはふふっと笑いを漏らした。
「求婚を受けます。ラス、オレはあなたの傍に居る。あなたが王様になっても、ならなくても」
クラウスがどんな道を選んでも、エミールはきっとこの男からは離れられない。
傍に居る。それが自分にできる、最大限のことだから。
クラウスがようやく顔を上げた。その凛々しい美貌に顔を近づけ、キスをする直前でエミールは動きを止めた。
「でもひとつ、条件が」
「なんでも言ってくれ」
内容も聞かずに前のめりで了承する男の必死な様がおかしいし、奇妙な可愛さがある。
エミールは笑いをこらえながら、条件を告げた。
「あなたが任務で居なくなるときは、手紙をください」
クラウスの頬が強張った。
二人を取り巻いていた甘い空気が一変して、重々しく深刻なものになった。
そんなにいけないことを言ってしまっただろうか、とエミールは俄かに焦った。
クラウスが首を小さく横に振った。
「エル、それは……騎士団の規則は破れない」
「ファルケンには鷹を飛ばすのに、オレにはできない?」
納得できずにエミールは食い下がった。
つがいになるとまで言ったのに、まだ自分を蚊帳の外に置く気かと腹立たしい思いがこみ上げてくる。
「オレが信用できないってことですか?」
「違う」
即座に短く否定したクラウスが、苦悩を眉間に宿して、逡巡するようにもごりと唇を動かした。
「言って」
急いた口調で促すが、まだ迷う素振りを見せたから、
「言わないとつがいの件は撤回しますよ」
と半ば脅しを交えてエミールは言った。
クラウスが苦しげに眉を寄せ、それは困る、と苦渋の声を漏らして、屈した。
「……おまえに及ぶ危険は、最低限にしておきたい。だから手紙は書けない」
「あなたね、言葉が足りないってのはいまみたいなことですよ。ちゃんと説明してくれないとわからない。なんでオレが危険なんですか」
「む……そもそも騎士団の任務は、国王や宰相ら限られた者しか把握していない。我々がどこへ行きなにをするか。それは軍事機密に当たるからだ。それゆえ、任務に関しては騎士のみならずその従士にも緘口令が敷かれる」
それはエミールも知っている。だけどクラウスは、ファルケンに手紙を送っていた。ファルケンにはできて、なぜエミールはダメなのか。
「エミール。情報は最大の戦力にもなり得る。仮に我が国に敵対する国があったとして、そこに騎士団の動向が漏れればどうなるか」
「…………」
「これは、騎士団に限った話ではない。どんな情報にどんな価値を見出すか。それはその情報を扱う者次第で如何様にも変化する」
ある者にとっては屑石に見えるものが、他の者にとっては宝石になるかもしれない。それが情報の価値だ。
たとえば、とクラウスはエミールにも理解しやすいよう、今回のオシュトロークの一件で簡単な例を挙げた。
たとえば騎士団がオシュトロークに向かったという情報がオシュトロークに流れていれば、どうなったか。武装して待ち構えるか、交渉のための草案を練るか、対応を検討する時間が与えらえたこととなる。
では、サーリークの敵国に漏れればどうなるか。
第一騎士団の第一部隊が不在となり戦力が低下した王都を、侵攻の好機だと捉えて戦を仕掛けてくるかもしれない。
逆にサーリークとはまったくなんの関係もない国にとっては、騎士団の情報は無価値のものとして聞き捨てられるかもしれない。
クラウスの説明に、エミールは曖昧に頷いた。
情報云々は理解できるが、それがエミールに手紙を書かない理由になっているだろうか。
不審が表情に出たのだろう。クラウスが軽く眉を寄せて、眉間にしわを作った。
「警戒しなければならないのは、国外だけではないんだ。エル、私には敵が居る」
「……マリウス様の派閥ですか?」
「……私に関する情報は、彼らにとっては武器となる。エル、仮に私が、任務中におまえに手紙を送ったとして、それがどこからか敵に漏れたらどうなると思う」
「…………」
「それが他愛のない単なる恋文であったとしても、エミールという人物は、騎士団の規則を無視してまで私が手紙を送る相手だと、周りに認識されてしまうということだ。そんなおまえが私の情報を持っていないはずがない、と周りから見做されるということなんだ。エル、わかるか」
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