偽物の聖女、本物より役に立っていました
辺境伯家の娘でありながら、幼少期より聖女の因子を移植され人造聖女として育てられたクラウディア。血の滲むような修行の末に優秀な聖女となった彼女だったが、婚約者である王太子ダグラスからは終始冷遇されてきた。そんなある日、卒業式の夜会で突然の婚約破棄を言い渡される。理由は病弱だった公爵令嬢シンシアが「本物の聖女」として覚醒したから、というものだった。
未練なく身を引いたクラウディアだったが、父から明かされた真実に驚愕する。本物の聖女であるはずのシンシアの能力は人造聖女である自分よりもはるかに劣っていたのだ。それ以上に彼女の心を揺さぶったのは、かつて隣国で出会い、優しさに救われた皇子アーサーとの再会だった。
かつて聖女として国に尽くしてきたクラウディアは、自分のために愛を選び取る決意をする――。
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